三重県伊勢市の蒸留所「伊勢萬」が製造するクラフトジン「伊勢神(イセジン)」が 、11月に開催された日本フードアナリスト協会が主催する「第69回ジャパン・フード・セレクション」において、最高評価であるグランプリを受賞した。

伊勢志摩地方のボタニカルをふんだんに使ったご当地クラフトジンとはどのようなものか、見てみよう。

伊勢志摩の小さな酒蔵「伊勢萬」

「伊勢萬」は、伊勢神宮の神域を流れる清流・五十鈴川や、日本一の清流に選ばれた宮川の伏流水を使い、焼酎や清酒、リキュールなどを製造・販売している。

また、「伊勢萬 内宮前酒造場」は、伊勢神宮内宮のお膝下、おはらい町のおかげ横丁に店を構える伊勢志摩で唯一の小さな酒蔵だ。

6種類の和のボタニカルを使用した「伊勢神」

クラフトジン「伊勢神」は、伊勢志摩地方の豊かな自然が育んだあおさ、伊勢茶(ほうじ茶)、みつ葉、そして国産の柚子、梅、生姜の合計6種類の和のボタニカルをふんだんに使って完成させた。同商品は、三重県伊勢市で初、そして唯一のご当地クラフトジンだ。

昨今のクラフトジンブームの中、日本人に馴染みの深いボタニカルを使用し、口あたりまろやかなスッキリとした飲み口で、ジャパニーズジンのポテンシャルを十分に発揮していると高く評価された。

特徴的な「あおさ」

その原料の中でも特徴的なのが、“あおさ”だ。クラフトジンの原料として使用されるのは珍しいあおさだが、香りに特徴があるので外せなかったという。

ボタニカルをそれぞれ蒸留し最適なバランスに調整した同商品は、口に含むと初めに微かにあおさの香りが感じられ、その後から柚子や伊勢茶、みつ葉の香りなどが楽しめるように仕上がっている。

また、印象的なガラスのボトルは“伊勢神宮の朝の静寂”をコンセプトとして、洗練されたシンプルなテザインを採用している。

香りを楽しむなら、ロックかジンソーダで楽しみたい。

評価された香り

「ジャパン・フード・セレクション」とは、日本フードアナリスト協会が主催する日本初の食品・食材評価制度。約23,000人の食の情報と発信の専門家資格をもつフードアナリストたちによる、日本人の繊細な味覚・嗜好性・感性・食文化に配慮した評価から審査が行われる。

同商品は、「伊勢」という言葉がもつ神聖で神秘的なイメージが、同商品の持つ日本的な香りと見事にマッチングしてひとつの世界観を作り上げていると高く評価された。

「数種類のボタニカルの香りのバランスがとても良く、大変飲みやすい」「和のテイストが強いジンで、独特の香りと飲んだ時のスピリッツ感が良い」などといった評価も得ている。

香り高く伊勢志摩を感じられるクラフトジン「伊勢神」を楽しんでみては。

クラフトジン 伊勢神
品目 : スピリッツ(ジン)
内容量 : 700ml
アルコール分 : 47%
販売価格:4,600円(税込)

(田原昌)

※写真はイメージ