奥抜侃志 写真:Getty Images

 ドイツ2部ニュルンベルク所属の日本代表MF奥抜侃志には先日、FW前田大然の後釜としてスコットランド1部セルティックへ移籍する可能性が浮上したが、他クラブからの関心も報じられている。

 奥抜は2022/23シーズンにレンタル先のポーランド1部グールニク・ザブジェで、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキとともに主力選手として活躍。今年6月に大宮アルディージャからニュルンベルクへ完全移籍すると、加入1年目ながらも今季ここまでドイツ2部リーグ全13試合スタメン出場で3ゴール1アシスト。先月に初めて日本代表のメンバーに選ばれた一方、今月の北中米W杯アジア2次予選2試合ではメンバー外。今月14日には中手骨を骨折したと報じられている。

 新天地で早速レギュラーに定着している奥抜について、英メディア『スカイスポーツ』のベン・ヘックナー記者は16日に「セルティックはすでにニュルンベルク戦数試合にスカウト陣を派遣」とリポート。

 英メディア『フットボール・ファンキャスト』は、前田にトッテナム・ホットスパーが関心を寄せているとした上で、「セルティックは前田の後釜として、奥抜と契約する可能性がある」と伝えていた。

 そんな中、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版は「奥抜に関心を寄せているのはセルティックだけではない。他クラブのスカウトは、彼のトレーニングを視察している」とリポート。これによると、ニュルンベルクから大宮に支払われた移籍金は30万ユーロ(当時約4500万円)であるが、同選手の市場価値は80万ユーロ(約1億3000万円)まで上昇しているという。

 ただ一方で、移籍時期については「ニュルンベルクにおける奥抜の重要性を踏まえると、来年1月に移籍する可能性はかなり低い。特にセルティックはまだオファーを提示していない。来年夏に移籍にむけての交渉開始がより現実的だ」としている。来年1月にAFCアジアカップ参戦の可能性があることも、今冬移籍が難しい背景として考えられる。