久保建英 写真:Getty Images

 レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英には、以前からレアル・マドリード復帰の可能性が報じられているが、ここに来て新たな動きがあった模様。現地メディアが同選手の意向とあわせて伝えている。

 久保は昨年夏にマドリードからソシエダへ完全移籍して以降、本来のパフォーマンスを発揮。今季もここまでリーグ戦12試合の出場で5ゴール2アシストと、主力選手として活躍。今月8日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベンフィカ戦では先発出場し、2ゴールを演出するなど、CL決勝トーナメント進出に貢献している。

 久保とソシエダの契約内容については、スペインメディア『El Gol Digital』が「契約解除条項は6000万ユーロ(約95億円)、マドリードが同選手の保有権の50%を保有」とリポート。同選手にはマンチェスター・シティなどプレミアリーグ複数クラブからの関心が報じられているが、「マドリードは久保に3000万ユーロ(約47億円)を支払うだけで済む」と、争奪戦でマドリード優位との見方を示している。

 そんな中、スペインメディア『todo fichajes』は20日に「3000万ユーロで買い戻せることを考慮すると、マドリードにとって久保は来年夏の市場で有力なターゲットとなる」とし、「マドリードはまだ久保の代理人に連絡を取っていない。しかしここ数週間にわたり、彼に関する詳細なレポートを準備してきた」と、マドリードの動きを伝えている。

 ただ一方で、同メディアは「久保は現時点で自身の去就について何も語っていない。(移籍報道の)更なる進展を待つ考えであり、今はソシエダのためにベストを尽くすことを望んでいる」と選手サイドの考えにも触れている。

 なお『El Gol Digital』は14日、久保がソシエダに残留するための必要不可欠な条件として「ソシエダの来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得」を挙げている。