かつて浦和レッズでプレーしていた元日本代表MF原口元気には、ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトを今季途中で退団する可能性が報じられる中、今月16日の練習試合でゴールをマーク。シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督が同選手の現状について語った。
原口は昨季ウニオン・ベルリンで出番を減らすと、今年1月末にシュツットガルトへ完全移籍。4月4日にブルーノ・ラッバディア監督が解任されるまで、ブンデスリーガ全試合で先発出場していた。しかしヘーネス監督の就任以降は出場機会が激減。昨季終了までリーグ戦でわずか3試合の出場に終わると、今季もここまで公式戦2試合の出場と厳しい立場に置かれている。
それだけにドイツ誌『シュポルト・ビルト』は先月下旬に「来年1月にシュツットガルトと別れることになる可能性も否定できない」とリポート。ヘーネス監督の構想外という見方を示していた。
それでも同選手は16日に行われたドイツ2部ニュルンベルクとの練習試合で途中出場。後半キックオフからピッチに立つと、47分に左サイドからのクロスに反応。打点の高いヘディングシュートから先制ゴールを奪っている。
ドイツ誌『ビルト』によると、ヘーネス監督は「原口はシーズン序盤あまり良いスタートが切れなかったが、今は盛り返しているところだ。トレーニングでのパフォーマンスには満足している。しかし現時点では、アタカン・カラソルとアンジェロ・スティラーを追い越すのは難しい」と語ったとのこと。現時点でスタメン起用の考えがないことを明言しているほか、同誌も「シュツットガルトでの敗者」と厳しい見方を示している。
シュツットガルトは今月26日のリーグ戦再開初戦で、元日本代表MF長谷部誠所属のアイントラハト・フランクフルトと対戦する。日本代表DF伊藤洋輝がレギュラーとして活躍する中、原口のさらなる巻き返しが期待される。