浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、今月12日に行われた明治安田生命J1リーグ第32節ヴィッセル神戸戦後、今季限りで退任の可能性が報じられている。2022/23シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)覇者としてFIFAクラブワールドカップへの参戦も控える中、Jリーグクラブの特徴やレベルについて語っている。
国際サッカー連盟(FIFA)はクラブW杯前の特別企画として、スコルジャ監督へのインタビューを実施。指揮官は「ビッグトーナメントであり、私自身の監督キャリアにおいて大事なイベントだ。アジア代表として出場することは大変名誉なことであり、世界最高のチームを相手に自分自身を試す絶好のチャンスでもある」と、クラブW杯への意気込みを語っている。
そんなスコルジャ監督は、来日1年目にもかかわらず、Jリーグのレベルの高さを実感した模様。「Jリーグでの指揮はユニークな体験」と前置きした上で、以下のようなコメントを残している。
「正直なところ、ヨーロッパと比較した場合、日本は過小評価されていると私は感じる。日本のクラブは例外なく拮抗しており、非常に難しいリーグだ。どのクラブもアグレッシブで、ビルドアップの局面におけるプレーが素晴らしい。戦術は緻密で、簡単な試合はない。このリーグで経験を積めたことは、私のキャリアにとって大きな意味があるし、ここで仕事していることを幸運に思っている」
ただ浦和を引っ張ってきた日本代表DF酒井宏樹は、右膝半月板損傷により戦線離脱中。必要不可欠な戦力を欠く中でクラブW杯に臨むが、それでも指揮官は「彼のような選手を失うのは決して簡単なことではない。負傷者リストが増えている上に、ベストプレーヤーのひとりが手術しなければならないと聞けば、チームにとっては大きな痛手だ」
「だが彼はスタンドからでも、物事に影響を与えることができると思う。たとえプレーできなくても、彼は天性のリーダーだし、チームを助けてくれると信じている」とコメント。ピッチ外における酒井の貢献度に期待を寄せている。