NHK番組『白熱教室』シリーズ(NHK教育テレビジョンで放送)のコロンビア大学編に講師として登場したことでも知られる、心理学者・シーナ・アイエンガー教授による書籍『THINK BIGGER』が、邦訳書籍化されました。
『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法:コロンビア大学ビジネススクール特別講義』(NewsPicksパブリッシング刊・税込価格2,420円)として、11月20日(月)から全国の書店やオンライン書店に並んでいます。
本書を出版するNewsPicksパブリッシングは、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」などを運営する株式会社ユーザベースの出版部門です。
ベストセラー『選択の科学』に続く2作目
本書は、「人は多すぎる選択肢を望まない」という心理学上の発見をつづったベストセラー書『選択の科学』(2010年/文藝春秋刊・税込価格1,780円)に続く、シーナ・アイエンガー教授の2作目です。
コロンビア大学ビジネススクールでの講義「THINK BIGGER」を書籍化したもので、世界的な心理学者が、10年の歳月をかけて開発した「思考・課題解決メソッド」を1冊にまとめたといいます。
成功するアイデアには“共通の型”あり?
Netflix、Amazon、Microsoftといった企業ストーリーや、パブロ・ピカソ(画家)、アンリ・ポアンカレ(数学者)、マハトマ・ガンジー(政治指導者)らのエピソードをトピックに用いて、社会、事業や業績を劇的に好転させた「アイデア」には共通のスタイルがあると指摘。
アイデア創出の重要性については「(誰かの)アイデアを見守る1人ひとりが、それに自分なりの理解を与えるうちに、アイデアそのものが、構想者が想像もしなかったほど大きくなっていく」などと言及されているそうです。
日本語訳は前作に続き、翻訳家の櫻井祐子さんが手がけました。
著者プロフィール
シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)
心理学者、コロンビア大学ビジネススクール教授
1969年、インド移民の両親のもとカナダで生まれる。
3歳で眼の疾患を診断され、10代後半で完全に視力を失うが、普通学校に進学することを選択し、大学進学後は「選択」を研究テーマとする。
スタンフォード大学より博士号取得(社会心理学)。「経営思想界のノーベル賞」と称されるランキング「Thinkers50」に4度にわたり選出。米大統領より卓越した若手研究者に贈られる「Presidential Early Career Award」を3度受賞しています。
イノベーション、選択、リーダーシップ、創造性研究の世界的トップランナーとして知られ、「選択理論(商品の種類は少ない方が売上が多い)」はマーケティング業界でもひろく活用されています。
同理論を書籍化した『選択の科学』は各国でベストセラーに。日本では発行部数18万部を記録、NHK『コロンビア白熱教室』は同書にもとづく講義を番組化・放送しています。