公的機関における「コスト意識の欠如」は言われて久しいが、徹底的なコストカットをして、救急医療と離島医療を支えている。国立研究開発法人の長である自分に言い聞かせていることのひとつは、「不必要なコストは無駄に過ぎず、その部分を切り詰めれば、ゆとりは生まれる」だ。

そして、昨日のパーティーでもっとも印象に残った言葉は、現理事長の「徳洲会があってよかったと患者さんや家族に言っていただくのが励みだ」という一言だ。徳田虎雄氏が頑張ったからこその離島医療である。大阪大学卒業者で最も日本の医療に貢献した人は間違いなく徳田先生だと思う。

「医薬基盤・健康・栄養研究所があってよかった。日本の医薬品開発の基盤を支えてきた。そして、医薬品の開発に寄与した」と言われる日が来ることを願って、所員を叱咤激励するしかない。そして、叱咤激励をパワハラと呼ばれないことを信じたい。アホなことをした人間には、自覚を持ってもらうしかないのだ。

編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2023年11月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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