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CO2濃度が過去最高の420ppmに達し産業革命前(1850年ごろ)の280ppmの1.5倍に達した、というニュースが流れた:

世界のCO2濃度、産業革命前の1.5倍で過去最高に…世界気象機関「我々はいまだに間違った方向へ」(読売新聞)

それにしてもこういった報道のトーンは、いつものことながら、いただけない。まず、CO2濃度は毎年コンスタントに上昇してきたから、こうなることは分かりきっていたことで、たいして新鮮味はない(図)。

図 大気中のCO2濃度。過去40年で年間約2ppmの上昇をしてきた。気象庁HPより

そして、この「1.5倍になった」ことが、とても悪いことのような報道ぶりだ。

だがそれでは、元の280ppmに戻すべきなのだろうか?