古橋亨梧 写真:Getty Images

 日本代表FW古橋亨梧は、今季もスコットランド1部セルティックの絶対的ストライカーとして活躍。しかしここに来て、控え要員である韓国代表FWオ・ヒョンギュが台頭。セルティックOBからは、オ・ヒョンギュの出場機会増加を望む声が上がっている。

 オ・ヒョンギュは今年1月に韓国1部・水原三星からセルティックへ完全移籍。昨季リーグ戦16試合の出場で6ゴールをマークも、今季はここまで9試合で途中出場。スタメン出場わずか1試合と厳しい立場に置かれているが、それでも今月12日のアバディーン戦では途中出場ながら2ゴールをマークした。

 定位置獲りへアピールしているだけに、セルティックOBのクリス・サットン氏はオ・ヒョンギュの今後に期待を寄せている模様。英紙『デイリーレコード』のインタビューで以下のようなコメントを残したという。

 「オ・ヒョンギュはポテンシャルの高さを証明している。来年1月のリーグ戦中断期間までの過密日程でさらに出場機会を得られるだろう。彼の姿勢には好感が持てる。ここまで出番が少ない中でも、ひたすらハードワークを続けて、チャンスを待ち続けてきた。ここ数週間にわたり、彼はそのチャンスをものにしている。まだまだ成長する必要があるが、間違いなくそれだけの価値がある選手だ」

 一方でセルティックの専門サイト『Celtic are here』は、オ・ヒョンギュの台頭による懸念材料を指摘。「オ・ヒョンギュは古橋とは異なり、ダイナミズムをチームにもたらす。フィジカル面で優れている」とした上で、「チーム全体にとって、(オ・ヒョンギュの台頭は)プラスにならない。古橋がその状況をあまり好まないからだ」と綴っている。

 なお古橋はアバディーン戦で相手選手とのコンタクトプレーで後頭部を強打。脳震盪の可能性があるとして、日本代表の活動に参加していない。一方のオ・ヒョンギュは、今月16日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シンガポール戦で途中出場している。