佐野海舟 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF佐野海舟(鹿島アントラーズ)は、今月16日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選ミャンマー戦で途中出場すると、ボール奪取をはじめ自身の持ち味を発揮。日本代表OBの坪井慶介氏がピッチ内外でのMF遠藤航(リバプール)との共通点を語っている。

 佐野はFC町田ゼルビア時代の2022シーズンに90分平均のボール奪取回数でJ2リーグトップの20回をマークするなど、中盤での守備力を披露。2022シーズン終了後にMF三竿健斗の後釜として鹿島へ完全移籍すると、今季はJ1リーグ初挑戦にもかかわらず、ここまでリーグ戦25試合に出場しているほか、8月以降に全試合スタメン出場していた。

 MF伊藤敦樹(浦和レッズ)の負傷離脱をうけて追加招集された佐野だが、ミャンマー戦で後半キックオフから出場。守備面にくわえて積極的にシュートを放つなど攻撃面でのアピールしている。

 上々のA代表デビューを飾っただけに、佐野に対する周囲からの評価は高い。インターネットテレビ局『ABEMA』のミャンマー戦生中継で解説を務めていた坪井氏は「佐野は是非覚えておいてほしい選手」と語った上で、以下のようなコメントを残している。

 「守備範囲が広い上に、ボールを相手から奪い取れる能力がすごい高い。(ボール奪取後に)前を向いて攻撃の第一歩になれる。遠藤航が若い頃のプレースタイル、守備の迫力にすごく似ている。あとはインタビューの受け答えもすごく落ち着いている。遠藤選手も昔からそう。この落ち着きもすごく似ている」

 VfBシュツットガルト時代に2020/21シーズンから2年続けてブンデスリーガ(ドイツ1部)のデュエル勝利数1位に輝いた遠藤。森保ジャパンのキャプテンの後継者である佐野が、今後遠藤やMF守田英正(スポルティングCP)、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)らとのポジション争いに割って入るのか注目したいところだ。