水戸ホーリーホック 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグ水戸ホーリーホック所属DF松田佳大が、ドイツ2部ハノーファーの練習に参加。U20日本代表DF松田隼風が今年夏に水戸からハノーファーへ期限付き移籍しているだけに、現地では松田佳大の加入が噂されている。

 水戸は今年4月、ハノーファーと今年7月からの2026年7月までの育成業務提携を締結。提携内容のひとつとして「水戸ホーリーホックに所属する若手選手が毎年1名、ハノーファー96のU23チーム(レギオナルリーガ所属:ドイツ4部リーグ相当)へレンタル移籍し、そこでトレーニングや試合を通じて、トップレベルへのステップアップを目指していくことになります」と紹介している。

 この育成業務提携の一環として、今年6月には松田隼風がハノーファーへ1年レンタルにより加入。同選手は今季ここまでドイツ4部リーグ14試合の出場で1ゴールをマークするなど、U23チームでレギュラーに定着している。

 松田隼風の活躍という形で育成業務提携の成果が現れる中、水戸の関係者は今月16日にハノーファーを訪問。水戸の公式X(旧ツイッター)アカウントでは、ハノーファーU23の練習に参加する松田佳大の様子もアップされている。

 そんな中、ドイツ誌『ビルト』は「松田佳大は16日からU23チームのトレーニングに参加。17日の練習試合ではセンターバックとしてフル出場」とリポート。これによると、U23チームの監督は「彼のプレーに全く問題なかった」と、同選手のパフォーマンスを高く評価したという。

 また『ビルト』は松田佳大の今後について「彼がハノーファーにとどまるかどうかは、今後クラブ内部で議論される。選手本人はハノーファーでのプレーを望んでおり、松田隼風はすでに(ハノーファーでプレーするという)夢を実現している」と、水戸からハノーファーへ移籍する可能性を伝えた。

 松田佳大はセレッソ大阪、京都橘高校、東洋大学を経て、昨年10月に水戸への加入が内定。今年3月にFC大阪へ育成型期限付き移籍していたが、今年6月に水戸へ復帰。復帰後はJ2リーグほぼ全試合スタメン出場と、不動のセンターバックとして活躍してシーズンを終えた。