鎌田大地 写真:Getty Images

 ラツィオ所属MF鎌田大地は、今月16日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選ミャンマー戦での負傷により、日本代表を離脱した。その鎌田に今シーズン途中でラツィオを退団する可能性が浮上。同選手のクラブに対する不満もあわせて報じられている。

 昨季までアイントラハト・フランクフルトの主力選手として活躍していた鎌田は、今年8月にラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後は全試合でベンチスタート。現地では「レギュラーであるMFルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」と報じられている。

 また今月7日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)フェイエノールト戦では、およそ1か月ぶりにスタメン出場も低調なパフォーマンスに終始。12日のローマダービーでは81分からプレー。少ない出場時間で存在感を発揮できなかった。

 ラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、鎌田は今月の日本代表合流前に「正直なところ、ラツィオでこれほどプレー時間が少ないとは思っていませんでした」と複雑な心境を吐露。来年1月のアジアカップ参戦を明言した上で「ひとりのプロサッカー選手として、もっとコンスタントにプレーする必要があります」と、退団の可能性を示唆したという。

 するとイタリア紙『イル・メッサジェッロ』は、『La Lazio Siamo Noi』に掲載された鎌田のコメントを紹介。「鎌田、ラツィオでの役割について不満の噂が飛び交う」とし、来年1月に退団する可能性を報じている。

 またイタリアメディア『カルチョメルカート』は、「ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は来年1月のアジアカップを前に、鎌田の処遇について何かしらの手を打つ」とリポート。フェイエノールト戦後に「マウリツィオ・サッリ監督も我々も彼のことを信じている」と同選手への信頼を強調していただけに、鎌田本人のコメントをうけて態度が一変した可能性もあるという。