ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧に、再び今冬移籍の可能性が浮上。16日のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選ミャンマー戦で先発出場しているが、デュッセルドルフ幹部は同選手の日本代表招集を前向きに捉えているようだ。
田中は昨季終了後、デュッセルドルフ幹部に移籍を志願。しかしVfBシュツットガルト移籍破談やイングランド2部リーズ・ユナイテッドからの関心立ち消えもあり残留。移籍に関する問題により9月以降はレギュラーから控え要員に降格していたが、先月21日の第10節カイザースラウテルン戦から2試合つづけてゴールをマーク。結果を残して、レギュラーを取り戻している。
一方、今年9月の国際親善試合ドイツ戦でダメ押しゴールを挙げるなど、日本代表ではコンスタントに存在感を発揮。ミャンマー戦では本職とは異なる中盤の底(アンカー)で起用されたこともあり、ノーゴール。それでもカウンターの芽を摘むなど、守備面でチームに貢献した。
代表戦での活躍が続く中、ドイツ誌『ビルト』は「田中が日本代表でプレーするならば、来年1月の移籍を止められない。クラウス・アロフスSD(スポーツディレクター)は、この移籍話を聞いて喜ぶだろう」と、シーズン途中での移籍を予想。
デュッセルドルフが財政難であることを伝えた上で「日本代表での活躍により、田中の価格が上昇する可能性がある」と指摘。「数百万ドルをクラブにもたらす最有力候補だ。田中の売却益を使って、2、3人の新戦力を獲得する必要がある」と補強計画にも触れている。
なお英紙『ヨークシャー・イブニングポスト』は今月10日、英ベッティングサイトに掲載されているリーズの獲得候補に田中の名前が挙がっていることを紹介している。ブンデスリーガ(ドイツ1部)方面からの関心も報じられているだけに、田中の去就に注目が集まる。