ヴァンフォーレ甲府所属のブラジル人DFエドゥアルド・マンシャは、昨季の天皇杯優勝、2022/23シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ参戦に貢献。母国メディアのインタビューで残留の可能性に言及した。
マンシャは2021/22シーズン限りでポルトガル2部SCファレンセを契約満了により退団すると、昨年8月に甲府へ加入。来日1年目から主力のセンターバックとして活躍。今季もここまでリーグ戦30試合でスタメン出場しているほか、ACLグループステージ2試合でプレー。今月8日開催の第4節・浙江FC戦ではフル出場し、チームの勝利に貢献していた。
自身が出場機会を得ている一方、甲府は今季のJ2リーグを8位で終了。今月12日の最終節ではJ1昇格プレーオフ出場圏争いのライバルであるモンテディオ山形にまさかの逆転負け。J1昇格への道が絶たれた。
今月29日にACLグループステージ第5節メルボルン・シティ戦を控える中、マンシャはブラジルメディア『VAVEL』のインタビューで、以下のようにコメント。来季の戦いに言及するなど、残留をほのめかしている。
「我々はシーズン通して良い戦いができた。J1昇格が大きな目標だったんだけど、様々な困難がありながら上位争いを繰り広げることができたね。シーズン後半戦はホームゲームで勝ち点を落とすことが多く、(上位争いを繰り広げる中で)痛かった。だけどチームのベースを維持すれば、来季もJ1昇格を勝ち取るための戦いができると思うよ」
甲府は昨季の天皇杯覇者として、2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦。ここまでグループステージ4試合を終えて2勝1分1敗と、決勝トーナメント進出に近づいている。
アジアサッカー連盟(AFC)は、ACLグループステージ参戦クラブには旅費遠征費としてアウェイゲーム1試合あたり6万ドル(約885万円)を支給。勝利ボーナスを5万ドル(約737万円)、引き分けボーナスを1万ドル(約147万円)に設定している。そのため甲府は4試合終了時点で23万ドル(約3460万円)をゲット。12月12日にブリーラムとのアウェイゲームを控えていることから、J2優勝賞金である3500万円以上の収入を得ることが確定している。さらに決勝トーナメント進出を果たした場合には、AFCから決勝トーナメント1回戦への参加ボーナスとして新たに10万ドル(約1470万円)を受け取る。
なおポルトガル紙『O JOGO』によると、マンシャと甲府の契約期間は2023シーズン終了後までとのこと。ACLでJ2クラブとは思えないような資金を確保しているだけに、契約延長でのマンシャ残留が見込まれる。