久保建英 写真:Getty Images

 レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は、今月16日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選のミャンマー戦で出番なし。以前からレアル・マドリード復帰報道が飛び交っているが、ここにきてDF冨安健洋擁するアーセナルをはじめプレミアリーグ複数クラブからの関心が取りざたされている。

 久保は昨年夏にマドリードからソシエダへ完全移籍すると、ソシエダ加入1年目の2022/23シーズンにリーグ戦35試合出場で9ゴール5アシストをマーク。今季もここまでリーグ戦12試合の出場で5ゴール2アシストと結果を残しているほか、今月8日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベンフィカ戦では2ゴールを演出。CL決勝トーナメント進出に貢献している。

 ソシエダの契約は2027年6月まで残っているが久保。両者の契約内容について、スペインメディア『El Gol Digital』は「契約解除条項は6000万ユーロ(約95億円)、マドリードが同選手の保有権の50%を保有」と伝えた上で、「マドリードは久保に3000万ユーロ(約47億円)を支払うだけで済む」とし、マドリードが久保争奪戦で優位に立つ可能性を伝えていた。

 ただ欧州の移籍市場に精通するトルコ人ジャーナリストのエクレム・コヌール氏は今月16日に「マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、トッテナム・ホットスパー、ニューカッスル・ユナイテッドは、来年1月に久保の獲得に動く可能性がある」とリポート。

 英メディア『スポーツモール』はユナイテッドがFWジェイドン・サンチョの後釜として久保の獲得に乗り出す可能性を伝えた上で、「ソシエダは来年1月での放出に強く抵抗するだろう。だが、もしユナイテッドが契約解除金満額を支払った場合、難しい立場に追い込まれる」としている。

 なおCLベンフィカ戦では、マンチェスター・シティをはじめ複数クラブが視察に訪れたと報じられている。本人がマドリード復帰に消極的とも伝えられる中、プレミアリーグ方面からの関心度が高まっている。