アディダスは11月8日、第3四半期の決算を発表した。売上高は59億9900万ユーロ(9739億6164万円)で、昨年同期比では6%減に着地した。純利益は2億7000万ユーロ(438億3558万円)、租利益率は49.3%、営業利益は4億900万ユーロ(664億278万円*)だった。
アディダスは2022年10月に、2015年にスタートさせたイェ(Ye)ことカニエ・ウェスト(Kanye West)とのパートナーシップを解消し、「イージー(YEEZY)」ブランドを終了すると発表した。「イージー」は発売とともに完売するような人気ブランドだったが、イェによる差別的発言をアディダス側は容認できないとした。パートナーシップ解消時に「イージー」製品の生産も終了したが、2023年5月から余剰在庫の販売を開始しており、今期の売上高のうち3億5000万ユーロ(568億2390万円*)が「イージー」の売り上げだった。
アディダスCEOのビョルン・ガルデンは、「第3四半期は、進歩が見られ、結果が予想以上に良かった別の四半期でした。」「もちろん、現在のパフォーマンスが十分ではないことは知っていますが、この素晴らしいブランドと会社を、世界最高のスポーツブランドのトップにという位置に戻すには時間が必要だと当初から言ってきました」と述べている。
*1ユーロ=162円換算(11月11日時点)
文・西岡愛華/提供元・SEVENTIE TWO
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