アンドレス・イニエスタ 写真:Getty Images

 サガン鳥栖所属MF藤田直之は、かつてヴィッセル神戸で元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタとともにプレー。鳥栖所属MF島川俊郎との対談で、神戸時代のエピソードやセレッソ大阪移籍後に届いたメッセージを明かしながら、イニエスタの人柄について語っている。

 2016シーズンから3年間神戸に在籍し、2018シーズンの後半戦にはイニエスタとともにプレーしていた藤田。島川のYouTubeチャンネルで公開された対談企画で、「(イニエスタは)あれだけのトップ選手でも、人として凄い謙虚」と絶賛。イニエスタが神戸に加入した当初のエピソードを語っている。

 「紅白戦前に『選手同士だから、かしこまらずに意見を言い合おう』という前置きをくれた。その時、俺は『なって凄い人と話そうとしているんだ』と思っていたし、(彼は)自分の意見を聞いてくれた」

 そんな藤田は2018シーズン終了後に神戸からC大阪へ完全移籍。イニエスタと一緒にプレーしたのがわずか半年間だっただけに、移籍決定後にイニエスタから「なんで移籍しちゃったの?」と連絡が来たという。

 そしてC大阪移籍後は、ボランチでMFソウザやMF奥埜博亮らとポジション争い。2019シーズン開幕からリーグ戦9試合続けて出場機会がなかった時の出来事について「イニエスタから『ナオ、どうしたの?怪我しているの?』とメールが来た。『今なかなか試合出れないから頑張るわ』って(返事した)。そういう気遣いもしてくれた」と告白。島川は「それ凄いですね!イニエスタを寂しがらせた上に心配させた男やん」と驚きを隠せなかった。

 さらに藤田は2019シーズンのC大阪対神戸で、イニエスタとマッチアップした時の思い出も回顧。「彼は淡々とやってるけど、めっちゃ負けず嫌い。試合中にこっちがファウルで削って『ごめんね』と手を差し伸べたけど、それはもう『パン』って。日本人だとあまりない感覚。そこも惹かれる部分」と、日本人選手とのメンタリティーの違いにも言及している。