BMWがクーペスタイルSUVのX2を全面改良。新世代のデザインコンセプトや最新のデジタル技術を採用して訴求力をアップ。航続距離417~449kmを実現したフル電動モデルのiX2も新設定

BMWジャパンは2023年10月25日、プレミアムコンパクトSACの新型X2(U10)を発表し、同日より発売した。

第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲BMW X2 M35i xDrive 価格:810万円 全長4567×全幅1845×全高1575mm ホイールベース2690mm 車重1770kg(欧州仕様値) 乗車定員5名、『CAR and DRIVER』より引用)

車種展開は以下の通り。

X2 xDrive20i M Sport:628万円

X2 M35i xDrive:810万円

iX2 xDrive30 M Sport:742万円

ユーザーへの納車はxDrive20i M Sportが2024年第1四半期以降を、M35i xDriveおよび iX2 xDrive30が2024年第2四半期以降を予定している。

第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲BMW X2 xDrive20i M Sport 価格:628万円 全長4555×全幅1845×全高1575mm ホイールベース2690mm 車重1690kg(欧州仕様値) 乗車定員5名、『CAR and DRIVER』より引用)

今回の全面改良で第2世代に移行する新型X2は、新世代のデザインコンセプトや最新のデジタル技術を採用してクーペスタイルSUVとしての魅力度を高めるとともに、X2シリーズ初となるBEVモデルのiX2をラインアップに加えたことが特徴である。

第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲BMW iX2 xDrive30 M Sport 価格:742万円 全長4554×全幅1845×全高1560mm ホイールベース2690mm 車重2095kg(欧州仕様値) 乗車定員5名、『CAR and DRIVER』より引用)

まずエクステリアは、クーペシルエットの優美なSUVフォルムを基調に、BMWの新しいデザインコンセプトを導入してスポーティかつエレガントなスタイリングに仕立てる。各部のアレンジにもこだわり、フロント部は力強くシャープな印象を与える大型のキドニーグリルや、環状のシグネチャーを2回繰り返すツインサーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライトなどを配して、印象的なマスクを創出。停車時に加えて走行時にもキドニーグリルを浮かび上がらせるアイコニックグローを配したこともトピックだ。一方でサイドビューは、直立した前端や流麗な弧を描くルーフライン、ドアパネルと一体化させたフラッシュドアハンドルなどを採用して、ダイナミックで空力特性に優れるフォルムを具現化した。そしてリアセクションは、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクターラインに立体的なLEDコンビネーションランプを組み込んで、存在感あふれる後ろ姿を形成する。ボディサイズは従来のX2比で180mm長く、20mm幅広く、45mm高く、ホイールベースが20mm長い全長4555×全幅1845×全高1575mm/ホイールベース2690mmに設定した。

第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲X2 M35i xDriveはサーキットで培われた技術を取り入れて走行性能を高めたMパフォーマンスモデルに位置、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲アイコニックグローを配したホリゾンタルバーMキドニーグリルを装備、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲空力性能を高めるMリアスポイラーを装着。マフラーエンドは4本出し、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲M専用表示を配した10.25インチのマルチディスプレイメーターパネルと10.7インチワイドコントロールディスプレイを1つのユニットにまとめたBMWカーブドディスプレイなどを配するBMWライブコックピットや、Mドアシルトリム、パドルシフト付きのマルチファンクションMレザーステアリングホイールなどを標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲前席には一体型ヘッドレストを備えたMスポーツシートを配備。後席にはスルーローディングシステム(40:20:40分割可倒式リアシート)を採用、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲高効率な1998cc直列4気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。最高出力は317ps/5750~6500rpm、最大トルクは400Nm/2000~4500rpmを発生する、『CAR and DRIVER』より引用)

インテリアについては、10.25インチのマルチディスプレイメーターパネルと10.7インチワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機能付)を1つのユニットにまとめたBMWカーブドディスプレイ、HDDナビゲーションシステム(VICS3メディア対応)、BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)で構成するBMWライブコックピットを配し、合わせてシフトレバーを省いてセンターアームレストに操作系をすべて収める最新世代の操作エレメントを採用して、先進性を主張するとともに機能性および視認性を大幅に高めたインテリアを実現。また、ワイヤレスチャージングやハンズフリーテレフォンシステム、ITSスポット対応DSRC車載器(ルームミラー内蔵、ETC機能付)、アンビエントライト、ストレージパッケージ(12V電源ソケット/Type-C対応USBソケット/シートバック収納/収納ネット)、スルーローディングシステム(40:20:40分割可倒式リアシート)などを標準で装備する。さらに、BMWモデルとして初となるBMWオペレーティングシステム9.0を採用し、運転席側に機能アイコンを縦に並べたホーム画面を設定。「QuickSelect」機能によりサブメニューに切り替えることなく機能に直接アクセスできるため、利便性がいっそう向上した。一方、ラゲッジ容量はガソリンエンジン仕様で後席使用時560リットル、後席格納時1470リットルを、BEVのiX2で後席使用時525リットル、後席格納時1400リットルを確保。オートマチックテールゲートオペレーション(オープン/クローズ)も標準で組み込んだ。

第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲X2 xDrive20iはパワートレインに1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(最高出力204ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1450~4500rpm)+7速DCT+xDrive(電子制御前後駆動力配分4輪駆動)を搭載、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲MアルミニウムヘキサキューブペールトリムやMアルカンタラ/ヴェガンザ・コンビネーション表皮シートを装備。日本導入モデルのハンドル位置は右、『CAR and DRIVER』より引用)

パワートレインに関しては、xDrive20iに1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(最高出力204ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1450~4500rpm)+7速DCT+xDrive(電子制御前後駆動力配分4輪駆動)を、M35i xDriveに1998cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンツインパワーターボエンジン(最高出力317ps/5750~6500rpm、最大トルク400Nm/2000~4500rpm)+Mスポーツブースト機能付き7速DCT+xDrive/フロント機械式LSDを搭載する。そして、電気自動車のiX2 xDrive30は最高出力140kW/8000rpm、最大トルク247Nm/0~4900rpmを発生するモーターを前後に1基ずつ(システムトータル最高出力200kW/最大トルク494Nm)、総電力量66.5kWhのリチウムイオンバッテリーをボディ床下に配して電動システムを構成。駆動機構にはエレクトリックxDriveシステムを採用し、一充電走行距離は欧州WLTPモードで417~449kmを実現する。充電に関しては、普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応させた。

第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲X2シリーズ初となるBEVモデルのiX2 xDrive30をラインアップ。エアロダイナミクス性能も重視し、空気抵抗係数(Cd値)は0.25を実現、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲停車時に加えて走行時にもキドニーグリルを浮かび上がらせるアイコニックグローを配備、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクターラインに立体的なLEDコンビネーションランプを組み込む、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲iX2専用表示のBMWカーブドディスプレイを採用。日本導入モデルのハンドル位置は右、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲アトラスグレー/スモークホワイトのバイカラー表皮シートを装着。後席にはスルーローディングシステムを配備、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲iX2のラゲッジ容量は後席使用時525リットル、後席格納時1400リットルを確保、『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
第2世代のBMW X2が日本上陸。電気自動車のiX2も登場
(画像=▲iX2 xDrive30は140kW/247Nmを発生するモーターを前後に1基ずつ(システムトータル最高出力200kW/最大トルク494Nm)、総電力量66.5kWhのリチウムイオンバッテリーをボディ床下に配して電動システムを構成。駆動機構にはエレクトリックxDriveシステムを採用。充電は普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応する、『CAR and DRIVER』より引用)

懸架機構はフロントにシングルジョイントスプリングストラット式、リアにマルチリンク式を採用し、全グレードにアダプティブMサスペンションを装備。また、ドライビングパフォーマンスコントロールも標準で組み込む。先進安全運転支援システムの拡充も図り、高性能カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力によって精度と正確性が向上した最新のドライビングアシストプラス(ストップ&ゴー機能付きアクティブクルーズコントロール/ステアリング&レーンコントロールアシスト/レーンディパーチャーウォーニング/レーンチェンジウォーニング/クロストラフィックウォーニング・リア/衝突回避・被害軽減ブレーキなど)や、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)、DTC(ダイナミックトラクションコントロール)、パーキングアシストプラス、BMWヘッドアップディスプレイなどを標準装備。また、コネクテッド機構としてBMWコネクテッドドライブ・プロフェッショナルやBMWインテリジェントパーソナルアシスタントなどを組み込んでいる。

提供元・CAR and DRIVER

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