第二は、企業にSDGsへの関与を積極的に開示させることである。開示には規制による強制という手法もあるが、より重要なのは企業の自己宣伝という側面を刺激することである。SDGsへの関与が企業価値を高める、それは信念であって事実ではないが、その信念を多くの企業が公表し、それにそって行動すれば、一種の競争が生じて社会変動が加速し、結果的に信念は事実に転化するのである。
そうはいっても、SDGsやESGに、多くの矛盾、欺瞞、虚偽、非合理、危険の内包されていることは否定できない。しかし、重要なことは、理性が支配する世界市民社会の実現を、それらの欠陥の理由にして断念することではなく、欠陥を克服できると信じて、その努力を徹底的に継続することである。
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森本 紀行 HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長 HC公式ウェブサイト:fromHC twitter:nmorimoto_HC facebook:森本 紀行
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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