責任は誰に?

Bokksuは保険の適用が却下されたため、責任をブラック氏に求めた。しかしブラック氏は、HCHのトラックではない人物にやすやすと貨物を預けたJapan Crate Acquisition側に責任があると主張している。

奇妙なことに、Bokksuは今年9月に同社の買収を発表していたが、タイムズの調べで6月の時点で買収を完了させていたことが判明した。つまり、Bokksuは完全子会社を通じて、不正トラック2台に自分のキットカットを積み込ませたことになる。

こうした詐欺は「架空ピックアップ」「戦略的盗難」と呼ばれる犯罪のほんの一例にすぎず、業界専門家によると、今年に入って700%増加しているという。恐喝の一種で、金銭の支払いに応じない場合、人質にとられた貨物が消滅する危険があるという。