田中碧 写真:Getty Images

 フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選へ臨む日本代表に選出。森保ジャパンでの好パフォーマンスが目立つ一方、ドイツ国内では批判を浴びている。

 デュッセルドルフ幹部に移籍を志願したものの、今夏残留に落ち着いた田中は、9月にレギュラーから控え要員に降格。それでも先月21日の第10節カイザースラウテルン戦から2試合つづけてゴールを挙げるなど復活を印象付けていた。

 しかし今月3日に行われた第12節ヴェーエン・ヴィースバーデン戦では、ボールロストなどミスを連発。11日の第13節グロイター・フュルト戦ではフル出場も、チームは0-1と敗れている。

 するとドイツメディア『NRZ』は「彼は多くのことができる。ドイツ2部という舞台だとチームにもたらすものは多すぎるくらいだ。それにも関わらず、この日本人選手は継続して自身のポテンシャルを最大限発揮することができない」と批判。パフォーマンスに波があることが、同選手の改善点だと指摘している。

 なお田中にはシーズン途中で移籍する可能性が浮上。デュッセルドルフのクラウス・アロフス取締役は先日、『ビルト』の取材で「我々は補強するために全力を尽くす。だが(資金面での制限により)思うように行動することはできず、今の財政状況に従わなければならない」と、シーズン途中での補強と現有戦力放出を示唆。

 ドイツ誌『ビルト』は「デュッセルドルフは来年1月に新戦力を獲得するために、資金調達をしなければならない。ここ最近良いパフォーマンスを発揮したにもかかわらず、田中は重要な数百万ドルをクラブにもたらす最有力候補だ。その資金を使って少なくとも2、3人の新戦力を獲得する必要がある」と伝えている。