■巻き込まれた子供たち
グッチョーネの破天荒な生活には家族も否応なく巻き込まれることになった。
彼の子供である女児ニーナと男児ニックは当時このペントハウスに同居しており、まだ年端もいかぬうちから裸とセックスを見せられてきたと明かしている。スタジオと化していた屋敷の部屋では日常的にヌードやポルノなどの性的な撮影が行われていたのである。

男児のニックは数歳年上の“ペット”の女の子たちに可愛がられて自然と仲がよくなり、結局のところ15歳の時点で彼女たち全員と性交渉を持ったという。グッチョーネは息子のニックに対し女の子たちに近づくことを禁じていたのだが、そうはいっても同じ屋敷で暮らしていれば近づく機会はいくらでもあったということだろう。
夫婦の4人の子供のうちの末っ子であるニックは、若い女性に対する父親の欲望が両親の結婚生活を引き裂いたと語る。
「父はよく母に家から出るように頼んでいたので、母は実家に行きました。そして彼は見知らぬ女の子を自分のアパートに招き入れ、彼女たちを撮影したのです」と彼は回想する。父親は母親や家族のことを省みず、雑誌の仕事を最優先にしていたということだ。
一方で“ペット”の女の子たちとあまり年が違わない女児のニーナだったが、父親は何人もの若い女の子と寝ていたと話す。
「彼は女の子たちに経口避妊薬を服用させていました。彼は、撮影前に女の子たちの胸が少し大きくなってより官能的になると言っていました」と彼女は振り返る。
そしてニーナは18歳の時に父親が手がけたポルノ映画の上映会に強制的に連れて行かれたことがあり、それは「本当に恐ろしい」体験であったという。
「セックス映画など一度も見たことがありませんでした。言葉を失い、非常に動揺しました」と彼女は振り返る。
「良い親は自分の子供をそのような目にさらすべきではありません。しかしナルシストである彼には共感力がありませんでした」(ニーナ)

このように全盛期には栄華を極め破天荒な暮らしを送っていたグッチョーネであったが、90年代のオンラインポルノの台頭により『ペントハウス』の発行部数は急落し、2003年に『ペントハウス』の出版社ジェネラル・メディアが破産を申請し、グッチョーネは会長を辞任した。
マンハッタンのタウンハウスは2009年に70億円で売却され、グッチョーネはその1年後、4番目の妻であるエイプリル・ウォーレンに見守られながらテキサス州プラノであの世へと旅立った。
破天荒なボブ・グッチョーネの生涯に何を感じるかは人それぞれではあるが、今の時代ではまず実現不可能な“ピカレスクロマン”あることは間違いない。
参考:「Daily Star」、「The Sun」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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