2023明治安田生命J1リーグ第32節の9試合が11月11日~12日に開催された。注目の残留争いでは、最下位の横浜FCと17位の湘南ベルマーレがともに勝利。一方、16位の柏レイソルが引き分けたことで、残り2戦の結果次第でどうなるかわからない状態が続いている。
ここでは、そんな第32節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。
GK:ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)
残留に向け無敗を続けたい湘南ベルマーレは、第32節で名古屋グランパスと対戦し2-1で勝利。前半危ない場面も数多くあったが、第24節ガンバ大阪戦以来の出場となったGKソン・ボムグンが立ちはだかり続けた。ディフレクションのあったボールや至近距離からのシュートなど、前半から好セーブを連発。名古屋に1ゴールを許してしまったが、チームの残留圏維持に貢献した。
DF:ンドカ・ボニフェイス(横浜FC)
次節(第33節)17位湘南ベルマーレとの直接対決に向け、是が非でも勝利が欲しい横浜FCは、第32節サガン鳥栖と対戦。3-1とアウェーで勝ち点3を挙げた。先行するも、すぐに追いつかれるという難しい試合展開の中、DFンドカ・ボニフェイスは攻守で存在感を示した。攻撃ではセットプレーのターゲットとして、またフィードでのチャンスメイクでも躍動。守備でも持ち前の強さと高さを見せて、チームに勢いをつける勝利を呼び込んだ。
DF:マテウス・トゥーレル(ヴィッセル神戸)
3位浦和レッズとの上位対決に臨んだ第32節のヴィッセル神戸。前半から拮抗した互いに譲らない試合展開を動かしたのはDFマテウス・トゥーレルのゴールだった。反対サイドからの折り返しを頭で押し込み先制点をマーク。1失点は喫したものの、優勝に向けて貴重な勝ち点3を得る原動力となった(2-1)。
DF:角田涼太朗(横浜F・マリノス)
怪我を押して第32節のセレッソ大阪戦に臨んだDF角田涼太朗。リーグ戦の出場は、第29節のヴィッセル神戸戦以来となったが、安定感は変わらず随所に“らしさ”を見せている。パスカットから一気に前へとつける縦パスで2点目の起点となり、もちろん守備でも抜群の危機察知能力とカバーリング力で簡単にはフィニッシュを許さなかった(2-0)。