上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月12日に行われたオランダ1部リーグのAZアルクマール戦で途中出場。DF菅原由勢との日本人対決が実現した一方、フェイエノールト指揮官は上田のライバルに不満を抱いている模様。上田の出場機会増加が予想されている。

 上田は昨季ベルギー1部リーグで22ゴールをマークすると、今年8月にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。しかし新天地ではFWサンティアゴ・ヒメネスがすでに2桁ゴールを挙げるなど、絶対的ストライカーとして君臨しているだけに、ここまでリーグ戦でのスタメン出場がない。

 また今月4日のオランダ1部リーグ第11節RKCバールバイク戦ではベンチ入りも出番なし。味方選手が決定機を逃し続ける中でプレーできず、不満を溜めている可能性があるとアルネ・スロット監督が明言。AZ戦ではヒメネスが精彩を欠いていたこともあり、66分からプレーしている。

 試合後、スロット監督はヒメネスと上田の交代について説明。オランダメディア『Voetbal』によると、指揮官は「ヒメネスはチャンスにあまり絡めなかった。(彼のプレーに)あまり満足していなかった」と絶対的ストライカーへの不満を口にしたとのこと。

 この交代策への批判に対して「上田のようなどんどんフィットしている選手がベンチにいる。上田を投入したのは、それほどおかしなことではない。当然のことだと思う」と反論したという。

 なおヒメネスはAZ戦を含めて直近4試合連続ノーゴールと、今月に入って調子を落としている。今月の国際Aマッチデー期間を終えた後、上田にスタメンでのチャンスが訪れるか注目が集まる。