シミレフ氏の場合は同じくスパイ活動をし、イリナ・ロマノヴァ氏と結婚していた。彼女はギリシャで諜報活動をしていた。ところが、2023年に彼が付き合っていたブラジルの女性が彼の突然の失踪を訴えた。それが機縁となって彼の諜報活動が判明して逮捕された。
ブラジルではゲルハード・ダニエル・カンポという偽名を使って3Dプリント会社を経営していた。この会社は陸軍と空軍や文化省から受注を受けていた。彼が逮捕された時には彼の妻であるイリナ・ロマノヴァ氏も別の愛人と生活していたということも判明している。
ところが、奇妙なことにシミレフ氏と彼の妻イリナはほぼ同時に行方を晦ましたのである。恐らく、ロシアの諜報本部から逮捕される危険性があると警告されたようである。彼女も当時同棲していた男性には如何なるメッセージも残さず去ったという。彼女の場合はアテネから去ることができた。
3人目のミクシン氏の場合はブラジルではホセ・デ・アシス・ジアマリアという偽名を使っていた。ブラジルで数年諜報活動を行った後にノルウェーに移って、アルティカ大学に籍を置いていた。そこでの彼の研究テーマはハイブリッド戦争ということであったが、ブラジル国籍であったということで当初は疑われることはなかったが、最終的に逮捕された。
ウクライナ戦争がスパイ派遣に間接的に影響ウクライナ戦争が勃発して以来、ロシアの外交官を各国で受け入れなくなっている。その為、外交官としてGRUの諜報員を世界に派遣することが難しくなっているという。これはロシアにとって打撃である。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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