昼夜の寒暖差が厳しい季節になると、ついスウェットにばかり手を伸ばしてしまう。タフで動きやすくて、気負わずに着られるのが良いところ。プリントや生地、裁縫の仕方で自分らしさを出せるのもありがたい。昨今の古着ブームでスウェットに注目が集まり、街で個性的なスウェットを見かけることも多くなった。しかし、スウェットの魅力はタフだからこそのエイジングにあるのではないだろうか。

 今回紹介するのは、メイドインUSAにこだわったスウェット。スウェットの生まれ故郷であるアメリカで生産することに誇りを持ち、質実剛健な製品を作り続けている。洗濯すると縮んだり、商品によって個体差があったりするのはご愛嬌。無骨で、いわゆる「ファッショナブル」ではないかもしれないが、ダメージや汚れを気にすることなくガンガン着こんで育てられる一着を探してみて欲しい。

 「スウェット」は特定の織り方をした生地を使った服のことで、スウェット生地でできた服は基本的に全て「スウェット」。スウェット生地で、フードがあれば「パーカー」、フードがなければ「スウェットシャツ」と呼び分けられるそうだが、「スウェット」というと「スウェットシャツ」のことをさしていることが多いように思う。ちなみに「トレーナー」は「スウェットシャツ」のことをさす和製英語だ。この記事で使う「スウェット」は「スウェットシャツ」と「パーカー」の両方のこと。

「チャンピオン(Champion)」

アメリカ製にこだわったスウェット3選 「チャンピオン」「キャンバー」「ロスアパ」
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

「チャンピオン」公式サイトより

 言わずもがな、キング・オブ・スウェット。スウェットの生みの親で、群雄割拠のスウェットブランドの頂点に君臨している。「チャンピオン」が開発した技術「リバースウィーブ」によって、洗濯を繰り返すとスウェットが縮んでしまう問題を解決した。「チャンピオン」のスウェットを選ぶなら「MADE IN USA チャンピオン」のコレクションから。このコレクションでは糸、生地、裁縫全てアメリカ製にこだわっている。他のコレクションにはアメリカ以外の国で生産された製品もあるため、注意が必要だ。

 おすすめするのは、「リバースウィーブ®️ クルーネックスウェットシャツ MADE IN USA チャンピオン」。12.5オンスの肉厚な生地を用いたリバースウィーブ、太い袖リブと裾リブ、大きめのアームホールというディテールが魅力的なアイテム。カラーバリエーションも7色と多いが、やはり1着買うなら王道のオックスフォードグレーではないだろうか。

「キャンバー(CAMBER)」

アメリカ製にこだわったスウェット3選 「チャンピオン」「キャンバー」「ロスアパ」
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

「キャンバー」公式サイトより

 1948年にスタートしたファクトリーから生まれたスウェットブランド。米国工場で生産される重厚なスウェットが魅力的だ。これからの季節に特におすすめなのは、裏地にサーマルが張られた極厚モデルの「132 アークティックサーマル プルオーバーフード MADE IN USA」。「キャンバー」自慢の12.5オンスというヘビーな生地に、6.5オンスのワッフルサーマルが採用されている。一般的なスウェットが9〜10オンスであることを考えると、圧倒的な重厚さだ。このスウェット一枚で冬も越せるほどの保温性を誇る。

 「CROSS KNIT」のラインもおすすめだ。「CROSS KNIT」とは「リバースウィーブ」に着想を得て開発された編み方で、生地の縮みを抑えるギミックのこと。リブも長めで、オーセンティックな雰囲気が良い。「231 クロスニット ジップフード」はフロントにジップがついたモデル。着脱しやすく、サッと羽織るのにも最適だ。フードの立ちが抜群で、首元にボリュームが欲しい時にも活躍するだろう。

「ロサンゼルスアパレル(LOSANGELES APPAREL)」

アメリカ製にこだわったスウェット3選 「チャンピオン」「キャンバー」「ロスアパ」
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

「ロサンゼルスアパレル」公式サイトより

 名前の通りロサンゼルスの自社工場で、100%アメリカ製にこだわった製品を作り続けている。ウェブストアのデザインからもわかるように、シンプルかつ無骨そのもの。定番モデルの「14オンス ヘビーフリース クルーネック プルオーバースウェットシャツ」は14オンスのヘビーな生地を用いたアメリカらしさ抜群のスウェットだ。

 リバースウィーブや太いリブといったディテールこそ無いものの、コスパと着心地は最高。同じ生地を使ったスウェットパンツも販売しているので、「スウェットのセットアップに足元じゃローテクスニーカー」みたいな、いなたい着こなしで楽しみたい。ある程度品質にばらつきが出るのが悩みどころだが、アメリカ製の醍醐味と思えば楽しめるんじゃないだろうか。

文・セブツー編集部/提供元・SEVENTIE TWO

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