大阪府東大阪市にある松下工作所が展開するアウトドアブランド「ORANGEFACE」がECサイトをオープン。スチール製の五徳棒や黒皮鉄板を採用するなど耐久性にこだわった、10年保証の焚き火台の販売を開始した。

煮る×炊く×焼くなど、同時に最大4つの調理が一台でできる、多機能キッチンのようなアイテムだ。

松下工作所が手がける「ORANGEFACE」焚き火台

松下工作所が設計した焚き火台は、一台で薪調理と炭火調理の両方を同時に行うことができる。

薪の温度に十分に耐えうる素材を使っていることからダッチオーブンなどを安定して配置でき、また吊り下げ料理で使用するポットハンガーで調理する場合は鍋の高さを片手で調整できるなど、焚き火料理愛好家のニーズを満たす。

炊く、煮る、焼くなど最大4つの調理を同時にできる、アウトドアで活躍する多機能キッチンのような存在だ。

さらに、特筆すべきはネジやバネを一切使用せず、頑丈さを確保したデザイン。五徳棒にはスチール製の角棒を、焚き火台胴には黒皮鉄板を採用。高温の火力にも負けない材料を選定した。

これにより、焚き火台を購入したユーザーには10年の保証を提供する。焚き火台の製造工程は松下工作所の自社工場で行われているため、万一故障が発生しても修理する環境が整っている。

長く使い続けられるような製品づくり

公園や川辺に捨てられたBBQコンロを見かけたことがある人も多いはず。松下工作所では、物を捨てる側にも責任はあるが、同時に販売側も廃棄が容易な商品を提供することについて考える必要性を感じていたという。

そこで、同社では頑丈な素材と、Made in Osakaにこだわった焚き火台を設計し、10年保証を付与。長く愛用できる製品を提供する。

製品をユーザーへ直接届けるためにECサイトをオープン

2022年3月、松下工作所はアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」でプロジェクトを開始し、3か月で214万円の応援購入を得た。

同プロジェクト終了後も商品開発を続けており、現在、4種類の焚き火台と、薪スタンド、トング、ミニテーブルなどを展示会やふるさと納税を通じて提供している。

アウトドアショップやECモールでの商品販売も検討したが「キャンパーの皆様との密なつながりを大切にしたい」という思いから、自社ECサイトを立ち上げるに至ったとのこと。

使うたびに愛着が湧きそうな焚き火台をはじめ、同ブランドの今後の展開にも注目したい。

(hachi)