上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラツィオ戦で81分から途中出場。新天地でFWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじている現状に言及した。

 昨季ベルギー1部リーグで22ゴールをマークした上田。今年8月にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへのステップアップ移籍を果たしたが、今季はここまでオランダ1部リーグ戦でスタメン出場ゼロ。ヒメネスがすでにリーグ戦で13ゴールを挙げるなど、絶対的ストライカーとして君臨している。

 また今月4日のオランダ1部リーグ第11節RKCバールバイク戦ではベンチ入りも出番なし。味方選手が決定機を逃し続ける中でプレーできず、不満を溜めている可能性があることとアルネ・スロット監督が明かしていた。

 そんな上田は、出場時間が少ない理由を分析。10日に公開されたクラブ公式チャンネルのインタビューで、日本語で以下のようなコメントを残している。

 「(サークル・ブルッヘと違って、)フェイエノールトではボールを持つ時間が長いですし、色々な引き出し、選択肢を持ったプレーを求められている印象がある。何かに特化してというのも大事なんですけど、プレーのレパートリーを増やしていかないとフィットするのは難しいと思っています」

 「ヒメネスは僕にないものをたくさん持ってると思いますし、プレーを見ていてもポジショニングの駆け引きもそうですし、やっぱりすごい優れている選手だなと思います」

 さらに同選手は「ヒメネスはあなたから何を学んでいると思いますか」と聞かれると、「それはちょっと分からない」と苦笑するなど困惑。その上で「僕は彼がなぜこんなに点を取れるのかなと分析しながら見ています。その理由が全部は分からないですけど、彼が常にどういうことを考えてプレーしてるのかすごい注意して見ていますし、学べることはたくさんあると思っています」と向上心を覗かせている。

 「出場時間を勝ち取ることと、チームが今後勝ち取っていく結果に対して自分が大きく貢献すること。そこに向かって1つずつステップアップしていけたらいいかなと思います」と、今後の目標を語った上田。オランダ国内リーグや欧州最高峰の舞台における活躍が期待される。