大型個体が美味しい

気になるのがイケカツオの味ですよね。

関東地方などではあまり見かけることもないため、味も想像しにくいですが、そこはアジ科ですのでご安心ください。アジ特有の風味豊かで透明感のある味がクセになり、好んで食べる人がいる人がいるほど美味しいと言われています。

しかし、大きさによって味に差があり、一般的にはより大型の個体の方が旨味が強く、20cm程度の小さな個体は旨味に欠けると言われています。

食べ方の基準としては40cmを境により大きければお刺身に、それより小さければ焼き魚にするなど工夫することで美味しく食べられるようです。

季節来遊魚ではなくなるかも

メッキと同じようにイケカツオも季節来遊魚であるため、秋が終わり水温が低下していくとともに生息することが難しくなってしまいます。

最近では当たり前のように関東地方でも釣れるようになり、釣れる期間も長くなってきています。

このことから日本近海の平均水温が上がっていることもう間違いありませんね。

近い将来、季節来遊魚という言葉はなくなり、喜んでいいものかは不明ですが年中釣れてしまうようになるかもしれませんね。

そうなると味がいいイケカツオは人気の好ターゲットになってくること間違いなしの今後注目のサカナと言えるでしょう。

<近藤 俊/サカナ研究所>