ヴァンフォーレ甲府の選手たち 写真:Getty Images

 ヴァンフォーレ甲府は昨季の天皇杯覇者として、2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦。今月8日開催のグループステージ第4節・浙江FC(中国1部)で勝利したことにより、ACL4試合を終えた時点でJ2リーグ優勝賞金を上回る収入を得ることが確実になった。

 甲府はグループHで浙江FC、メルボルン・シティ(豪州1部)、ブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)と同居。9月20日開催のグループステージ開幕節では敵地でメルボルンと対戦し、0-0とドロー。先月4日に国立競技場で行われたブリーラム戦でACL初勝利を飾ったが、25日に行われたアウェイ開催の浙江戦では0-2と敗れている。

 しかし1勝1分1敗で迎えた浙江とのホームゲームでは、相手のディフェンスラインが高い位置に設定されていたこともあり、攻撃面で裏のスペースを突く采配が的中。FWピーター・ウタカの先制ゴールを皮切りに4得点を奪い、4-1と快勝した。

 アジアサッカー連盟(AFC)の発表では、ACLグループステージ参戦クラブには旅費遠征費としてアウェイゲーム1試合あたり6万ドル(約885万円)が支給されるとのこと。勝利ボーナスは5万ドル(約737万円)、引き分けボーナスは1万ドル(約147万円)だという。そのため4試合を終えて2勝1分1敗、アウェイゲーム2試合である甲府は、AFCから23万ドル(約3460万円)を受け取ることが確定。12月12日にブリーラムとのアウェイゲームを控えていることから、J2優勝賞金である3500万円以上の収入を得ることは確実だ。

 グループHの甲府は、第4節終了時点で首位。メルボルンと勝ち点7で並んでいるものの、決勝トーナメント進出の可能性が大いにある。決勝トーナメント進出を果たした場合には、決勝トーナメント1回戦への参加ボーナスとして新たに10万ドル(約1470万円)が支給されるだけに、さらなる収益確保も期待できる。