板倉滉 写真:Getty Images

 ボルシアMG所属DF板倉滉は左足首の手術により、今月FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選に臨む日本代表のメンバー外に。プレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパー移籍の可能性が報じられていたが、今回の怪我が同選手の去就に影響を与えるかもしれない。

 板倉は昨年7月にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍すると、加入1年目から不動のセンターバックとして活躍。今季も開幕から10月の国際Aマッチデー期間前までリーグ戦全試合スタメン出場し、2ゴールをマークしていた。

 しかし先月22日に行われたブンデスリーガ第8節ケルン戦でメンバー外。ケルン戦後もトレーニング欠席が続くと、26日に左足首の手術することが正式決定。ボルシアMGは「板倉の離脱期間は数週間」と発表していた。

 ボルシアMGとの契約を2026年6月まで残している板倉だが、先月末にスペインメディア『fichajes』が「アンジェ・ポステコグルー監督率いるトッテナムが、板倉への関心を継続」とリポート。今季ここまで出番のないDFエリック・ダイアーの後釜として、トッテナムが来年1月にも板倉の獲得に乗り出す可能性があるという。

 しかし英メディア『チームトーク』は今月9日に「トッテナムは2021/22シーズンのシャルケ在籍時から板倉の動向を注視している。スカウトは板倉の調子を確認するためにも、ボルシアMG戦視察を予定していた。その視察の準備が完了した矢先、彼は怪我を負った」とリポート。ユベントス所属DFグレイソン・ブレーメルもリストアップしている現状をあわせて伝えるなど、板倉の獲得を見送る可能性に触れている。

 なお英紙『サン』によると、トッテナムは先日スコットランド1部セルティックの公式戦にスカウトを派遣。獲得候補に挙がる日本代表FW古橋亨梧のプレーを確認した背景として、「ポステコグルー監督の意向があった」と伝えている。日本人選手のダブル獲りも期待される中、板倉の状態が心配される。