ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月7日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節フェイエノールト戦で先発出場も、低調なパフォーマンスに終始。ラツィオ会長が同選手に対する信頼を語る一方、現地メディアは同選手の調子が今一つである背景を分析した。
鎌田は今年夏、アイントラハト・フランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後はMFマテオ・ゲンドゥージの台頭もありリーグ戦全試合でベンチスタート。一部メディアは「MFルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」と伝えていた。
レギュラー奪取へ厳しい立場に置かれている鎌田だが、フェイエノールト戦では約1か月ぶりに先発出場。しかし攻撃面で存在感を発揮できず、53分に途中交代している。
ラツィオの専門サイト『La laziosiamonoi』によると、同クラブのクラウディオ・ロティート会長はフェイエノールト戦後のメディアインタビューで「鎌田は強力な選手だ。スタートは良かったが、その後ペースが落ちた。彼には可能な限り、(このクラブのやり方や環境に)適応する機会があるだろう。マウリツィオ・サッリ監督も我々も彼のことを信じている」と、鎌田に対する信頼を強調したという。
しかし『Solo la Lazio』は「鎌田がこれまで見せてきたパフォーマンスは十分ではない。ここ最近のプレーには、誰もが困惑している」と辛辣評価。その上で「加入時期が8月と遅すぎる」と綴るなど、新天地での環境ややり方に適応する期間が短いことが、パフォーマンスに影響を与えていると主張した。
なおラツィオは12日にローマとのダービーマッチを控えている。国際Aマッチデー期間前の重要な一戦で、鎌田に出番が訪れることはあるのだろうか。