明治安田生命J1リーグ首位のヴィッセル神戸は先月、アストン・ビラと戦略的パートーナーシップ締結で合意に達したと公式発表。現地では神戸所属MF佐々木大樹にアストン・ビラ移籍の可能性があると報じられているが、プレミアリーグ(イングランド1部)のルール改定が移籍に向けての大きな障害となりそうだ。
アストン・ビラはのナセフ・サウィリス会長は、神戸とのパートナーシップ締結に際して「ヴィッセル神戸の選手たちにヨーロッパでフットボールをするための道を創り出し、最終的にはアストン・ビラでプレーする道を拓くことができればと考えています」と、将来的な日本人選手獲得の可能性に言及していた。
また英メディア『ギブミースポーツ』は先月、アストン・ビラの補強候補として佐々木、U22日本代表MF松木玖生(FC東京)、U22日本代表FW細谷真大(柏レイソル)を紹介。佐々木について「ファーストタッチが素晴らしく、ハーフターンも魅力」と絶賛した上で、「神戸とのパートナーシップ提携により、高額な移籍金はかからない」としていた。
しかし英メディア『カウト・オフサイド』によると、プレミアリーグ所属クラブは今後、提携先からレンタル移籍による選手獲得を禁止されるとのこと。このルール改定は今月上旬の時点で正式決定していないものの、アストン・ビラは『Vスポーツグローバルネットワーク』の一員である神戸やポルトガル1部ヴィトーリア・ギマランイス、エジプト1部ZED FCとの選手取引に制限がかかることになるという。
また今回のルール改定では、横浜F・マリノスとともに『シティ・フットボール・グループ』の傘下であるマンチェスター・シティや、フランス1部ストラスブールを買収したチェルシーなど、計14クラブが影響を受ける見込みだ。
MF三笘薫(ブライトン)やDF冨安健洋(アーセナル)らの活躍により、イングランドで日本人選手に対する評価が高まっているだけに、プレミアリーグにおける今後の動きが心配される。