2023年11月3日(金)現地時間午後11時47分に、西ネパールのジャジャルコットを震源とする推定マグニチュード6.4(ネパール当局調べ)の地震が発生してから1週間が経ちました。
11月5日(日)までに、159回の余震を記録しており、ジャジャルコット郡および西ルクム郡地域にて死者は157人、負傷者は560人以上と確認されています。
同地域では、建物が脆弱(ぜいじゃく)であることから家屋の崩壊が多く見受けられており、詳細が明らかになるにつれ死者が増加しているそうです。
出典:認定特定非営利活動法人ADRA Japan(撮影:2023年11月5日(日) ジャジャルコット郡)
ネパール地震の現状
ユニセフは、被害が最大だった地域では、8万人以上の子どもを含む20万人が被災していると推定され、死傷者の半数近くが子供だと報告しています。
また、地震発生地域はネーパルの中でも貧困層が多い地域であるため、被災者は厳しい状況に置かれているそうです。
地震の被害が最も甚大だった地域のひとつ、ルクム西部のAathbiskotに届けられた、防水シートや毛布、衛生キットなどを含むユニセフの支援物資を受け取った子ども(ネパール、2023年11月6日(月)撮影) (C)UNICEF_UNI465093_Prasad N
地震発生から2日以内には、2,000世帯に向けて衛生キットやバケツ、浄水器、防水シート、毛布などの緊急支援物資をユニセフが配布。
新生児や妊婦、幼児への健康診断や予防接種、治療を行う保健センターも深刻な打撃を受けてしまったため、医療用テント2つも発送されたそうです。
寒さと孤立を防ぐ支援
山間の狭く険しい道路で被災地に向かう救援トラック(撮影:2023年11月9日(木) ジャジャルコット郡) 出展:認定特定非営利活動法人ADRA Japan
1995年から現地で支援活動を行っているという認定NPO法人アドラ・ジャパンは、この現状を受けて、ネット募金を開設しています。
同法人によると、被災地となった西ネパールは冬季に気温が氷点下におよび、また地理的にもアクセスが難しい場所だということです。
本格的に冬が訪れるまえに、必要な支援を届けようと11月6日(月)から同法人のスタッフが被災地を訪れ、現地のニーズ調査を実施。支援にアクセスできない被災者を1人でも減らすべく、主に冬季防寒キットやシェルターを提供する計画を進めているそうです。
Tポイントでも寄付ができるYahoo!ネット募金|【ネパール地震】家屋倒壊に土砂崩れ。寒さと孤立を防ぐ支援を(ADRA Japan)
ADRA Japanネパール地震緊急支援特設募金ページ|【ネパール地震】家屋倒壊に土砂崩れ。寒さと孤立を防ぐ支援を