合わない人と付き合う

最後に人間関係において自分と合わない人と無理に付き合う、ということである。

お互いに等価交換をして利害関係者として付き合うならまだいい。すなわち、これはビジネスにおける取引だからだ。合わないとわかっていても上手に不快感を覚えない距離をしっかり保つことができれば、特に問題はない。問題は利害関係者でもないのに合わない人に付き合うケースである。

たとえば近所で顔なじみだからという理由だけで不快な想いをさせられても我慢するとか、学生時代の友人だったという理由だけで図々しいお願いを我慢して受け入れるというケースである。こうした我慢は一切不要だ、相手から嫌われても陰口を叩かれてもやるべきは取引の拒絶、no dealいったくである。

我慢してそれでも上手に付き合うという努力をしても、未来への延長線上に幸福は待っていない。つまりムダな努力に終わる可能性は極めて高い。合わない人と無理に付き合う時間を過ごしていいほど人生は長くないのでさっさと損切りをして合う人と合う部分だけ快適に付き合うべきであろう。人間はたくさんいる。眼の前の一人に無理に固執する必要は何もない。

今回紹介した4つの無駄な努力は知識として知っておけば、やる前から回避することができる。せっかく頑張って時間や資金を投じるなら気持ちいい結果を全身で受け入れたいものである。

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