中村航輔 写真:Getty Images

 今月からFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選に臨むサッカー日本代表「森保ジャパン」。ゴールキーパーでは前川黛也(ヴィッセル神戸)、鈴木彩艶(シント=トロイデンVV:STVV) 、大迫敬介(サンフレッチェ広島)が招集されたが、選外の中村航輔(ポルティモネンセ)も次回以降の代表復帰にむけて前進している。

 中村は2021/22シーズンまでポルティモネンセのトップチームでほとんど出番がなかったものの、昨年8月の正守護神退団をきっかけにレギュラーに定着。ポルトガル1部リーグでの活躍が評価され、今年6月に日本代表復帰を果たしていた。

 同選手は今年9月の欧州遠征にも帯同したが、同月12日に行われた国際親善試合トルコ戦で、前半終了間際に相手選手との接触により右肩を負傷。途中交代を余儀なくされると、ポルティモネンセ再合流後もポルトガル1部リーグ戦での欠場が続いていた。

 今月開催のW杯予選2試合でもメンバー外となった中村だが、ポルトガル紙『ア・ボーラ』は8日に「中村が復帰目前」とリポート。これによると、脱臼箇所の右肩は保存治療によりほぼ完治。選手本人が痛みを感じていないことから、来週からトレーニングを再開予定とのこと。今月25日開催の国内カップ戦で復帰見込みだという。

 森保ジャパンのGK陣では、シュミット・ダニエルがSTVVで鈴木に正守護神の座を明け渡したことにより、今年10月以降は招集されず。パリ五輪世代に鈴木は今年夏に浦和レッズからSTVVへ期限付き移籍したばかりだ。

 欧州主要リーグでのプレー経験が豊富なGKが不在であるだけに、中村の戦線復帰により、来年1月以降に再び日本代表GKメンバー枠を巡る競争の激化が予想される。鈴木をはじめ今回招集されたGK3選手には、生き残りをかけてのアピールが求められる。