金子拓郎 写真:Getty Images

 MF金子拓郎は今年7月、北海道コンサドーレ札幌からクロアチア1部ディナモ・ザグレブへ期限付き移籍。新天地での現状や自身の去就、くわえて日本代表入りの可能性について語っている。

 金子は札幌の攻撃陣に欠かせない選手として活躍すると、ディナモ・ザグレブへ1年レンタルにより加入。加入当初はリーグ戦で2試合連続スタメン出場も、8月下旬からおよそ1か月にわたり出場機会がなかった。それでも9月末の国内カップ戦で移籍後初ゴールを挙げると、10月以降は徐々に出場時間が増加。今月5日のリーグ戦で後半アディショナルタイムに同点ゴールをアシストするなど、直近の公式戦3試合で1ゴール2アシストと結果を残している。

 新天地でのさらなる活躍が期待されている金子は、クロアチア紙『Sportske novosti』のインタビューに応じると、「クロアチアでの生活、チームメイトとのやり取り、クロアチア国内リーグに慣れました。今は試合のリズムをつかむためにも継続性が必要ですし、本来のパフォーマンスを発揮したいですね」と、現状に対する手応えを覗かせる。

 また来季以降の去就については「このクラブにやって来たのは、自分自身(の価値)をアピールして証明するためです。(買い取りオプション行使により、)クラブが僕の契約を買ってくれるためにも、チームメイトやクラブに関わる全ての人々に認められたいですね。もちろん完全移籍して、ここに残りたいと思っています」と、ディナモ・ザグレブへの完全移籍を目指す姿勢を見せた。

 さらに同選手は、日本代表入りへの思いを告白。「日本代表に関しては、彼らから国際舞台での経験が足りないと言われましたね。ディナモ・ザグレブで国際舞台での経験をし始めていますし、このクラブで良いプレーを続けていれば代表候補に入れると思います」と、日本サッカー協会(JFA)関係者からアドバイスを貰ったことを明かしている。

 先月末には初めてUEFAヨーロッパカンファレンスリーグの舞台でプレーした金子。買い取りオプションの設定額は130万ユーロ(約2億円)と報じられているが、自らのプレーでディナモ・ザグレブ幹部を納得させることはできるのだろうか。