大迫敬介 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属のGK大迫敬介は、今月開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選2試合にむけた日本代表メンバーに選出。森保一監督のもと代表でも頭角を現しているだけに、広島のミヒャエル・スキッベ監督が同選手の飛躍した背景を語っている。

 広島の下部組織出身である大迫はプロ2年目の2019シーズン、GK林卓人の離脱期間中に正守護神を奪取。以降も林とポジション争いを繰り広げていたが、今季はここまでリーグ戦全試合で先発出場。今年3月に代表復帰を果たすと、9月の国際親善試合ドイツ戦や先月のカナダ戦でフル出場。広島での活躍もあり、W杯予選でも代表メンバーに名を連ねている。

 A代表を担う正守護神として期待を集めている大迫。スキッベ監督はドイツ発移籍専門サイト『トランスファーマルクト』のインタビューに応じた際、同選手が劇的な成長を遂げた背景について、以下のようなコメントを残した。

 「サンフレッチェには、菊池新吉という非常に優秀で経験豊富なGKコーチがおり、本当に良い仕事をしてくれている。彼はかつてJリーグ最高のGKの一人であり、引退後は川崎フロンターレのGKコーチをずっと務めていた」

 「菊池はとても良い感じに大迫を成長させている。(大迫が日本を代表するGKに成長した要因として、)もちろん大迫本人の能力によるものもある。しかし個人的には、菊池に指導法によって大迫が日本を代表するGKに成長したと感じている。菊池の存在が大きい」

 菊池氏は現役時代に読売クラブやヴェルディ川崎、川崎フロンターレでプレー。引退後は年代別日本代表や東京VのGKコーチを務めた後、2012年から2021年にかけて川崎のGKコーチを担当。J1制覇を成し遂げた後、昨年から広島で大迫や林などの指導に当たっている。