サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今年9月の国際親善試合でドイツ代表相手に4-1と勝利。好調を維持したまま、今月からFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選に臨む中、サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督がドイツ代表が見習うべき日本代表の長所を語っている。
日本は昨年、カタールW杯本大会でドイツやスペイン相手に金星。今年9月の欧州遠征では、完全アウェイの雰囲気の中でドイツとの再戦に臨んだが、FW伊東純也(スタッド・ランス)の先制弾を皮切りに、4ゴールを奪取。守備でも1対1におけるDF冨安健洋(アーセナル)の強さが光った。
世界の強豪相手に結果を残した森保ジャパンには、かつて名門ボルシア・ドルトムントを率いていたドイツ人のスキッベ監督も熱視線を送る。同監督はドイツ発移籍専門サイト『トランスファーマルクト』のインタビューに応じた際、以下のようなコメントを残した。
「ここ数年間で日本は信じられないほど成長した。彼らがワールドクラスのチームであるとはまだ言いたくないが、世界最高のチームに向けて発展途上だ。世界のベスト15に入るチームの1つである」
「森保一代表監督は素晴らしい仕事をしている。彼は常にヨーロッパに行ってそこで成長する選手をチームに融合させることに成功しているが、時にはJリーグから若い選手を連れてくることもある。それに彼は(AFCの年間表彰における)アジアの年間最優秀監督に選ばれた」
またスキッベ監督は、ドイツが日本から学ぶべきことを聞かれると「日本は非常に高い走力を兼ね備えており、守備がアグレッシブだ。ドイツも同じようなプレーができれば、再び前進できるだろう。自陣で守備ブロックを敷くのではなく、ピッチのあらゆる場所で相手にプレスをかける。それが日本の脅威だ」
「すべてのアタッカーが守備に切り替えて、素早いプレスを試みる。中盤の選手もポジションを押し上げて、ディフェンダーが1対1の状況でプレーする。すぐにボールを奪いたいという情熱は、ドイツも見習うべき部分だ」と、守備面でのアグレッシブな姿勢を挙げている。