グローバルSPAの「シーイン(SHEIN)」は10月30日、イギリスのスポーツ用品小売フレイザーズグループ(Frasers Group)傘下のファストファッションブランド「ミスガイデッド(MISSGUIDED)」を買収したと発表した。買収額は公表していない。なお、「シーイン」がイギリスのブランドを取得するのは今回が初となる。
同社の発表によると、「シーイン」は今回の取引で「シーイン」と「ミスガイデッド」の創業者、ニティン・パッシ(Nitin Passi)によるジョイントベンチャーであるSUMWON Studiosに、「ミスガイデッド」の知的財産をライセンス供与する契約を締結。今後「ミスガイデッド」の運営は同ジョイントベンチャーが行う。商品やコレクションの製造は「シーイン」が手掛け、販売は「ミスガイデッド」のECのほか、独立したブランドとして「シーイン」のオンラインストアでも取り扱う。
「ミスガイデッド」は、ニティン・パッシによってイギリス・マンチェスターで2009年に設立されたブランド。ウィメンズ向けのファストファッションブランドとして急成長したが、サプライチェーンの問題などで業績不振に陥り、2022年5月に管財人の管理下に置かれた。同年6月、フレイザーズグループが2000万ポンド(約36億円)で買収。
「シーイン」は10月27日にも「フォーエバー21(FOREVER21)」のアパレルデザインや生産などについて、同ブランドの親会社であるアメリカのブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)と長期的なパートナーシップ契約を締結し、「フォーエバー21」と「シーイン」の共同ブランド「フォーエバー21 ✕ シーイン」の立ち上げを発表した。世界各国でビジネスを拡大している「シーイン」の今後はいかに。
文・RisakoUeta/提供元・SEVENTIE TWO
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