2020年代末までに、スロバキア共和国ニトラでのEV生産開始を発表。ニトラ工場再構成を含め、JLRは変革に向けて150億ポンドを投資!
ジャガー・ランドローバー(JLR)は、2030年までに9車種の新しい電気自動車(EV)を投入するという「REIMAGINE」戦略を打ち立てており、その一環として、スロバキア共和国ニトラ市にある最先端の工場でEVを生産することを発表した。スロバキアのニトラ工場は2018年10月に操業してから2023年で5周年を迎え、これまでに36万5,000台以上の「ディフェンダー」と「ディスカバリー」を生産してきている。
JLRのインダストリアル・オペレーションズ担当エグゼクティブ・ディレクターであるバーバラ・バーグマイヤー氏は「ニトラにある素晴らしい最新鋭の工場で、当社の電動化戦略の一環として、2020年代末までにEVを生産開始することを発表でき、うれしく思います。今回の決定は、この工場で働く献身的な5,000人の熟練した従業員に対する信頼の証であり、現在、好調な業績を達成しているJLRにとって、ニトラが重要な役割を果たしていることを示すものです。また、サプライヤー各社が私たちに続いてニトラに拠点を設け、増産をサポートしてくれたことにも感謝したいと思います」と述べた。
さらにJLRのニトラ・オペレーションズ担当ディレクターである、ギレルモ・マンチョラス氏は「本日は、私たちの工場にとって重要な節目の日です。5年前にラインが稼動して以来、工場は順調に生産能力を強化してきました。『ディフェンダー130』のラインアップ追加や、稼働体制も2シフト制から3シフト制への移行によって生産台数を週2,000台から3,000台に増やすなど着実に変化してきました。私たちがEVの生産を開始するということは、『REIMAGINE』戦略におけるニトラの重要な役割を裏付けるものです」と話した。
JLRは、13億ユーロを投資してニトラの工場を立ち上げた。高度にデジタル化・自動化された工場として、従来のシステムよりも輸送時間を30%短縮したKUKA社のパルス・キャリアシステムを欧州で初めて採用。以来、JLRは新しいテクノロジー、土地、建物、ソフトウェアにさらに6,000万ユーロを投資している。
ニトラ工場のみで生産している新型ディフェンダーは、大きな成功を収めている。直近の2年間でディフェンダーは、JLRのベストセラー・モデルとなっており、2015年モデルの「クラシック ディフェンダー」と比較して、10倍の売上高を達成している。
JLRは、将来的に車両を電動化し、2039年までに排出ガス量実質ゼロを達成するために、5年間で150億ポンドの投資を計画している。これには、ラグジュアリー・ブランドである「レンジローバー」「ディフェンダー」「ディスカバリー」ジャガー」の電動化に加え、2030年までに9車種の新しいEVを発売することも含まれる。JLRは、電動化に備えて産業構造を急速に変革しており、ニトラの電動化は、このジグソーパズルの最後のピースとなるのだ。
ヘイルウッドはJLR初のEV専用工場となり、ソリハルは「レンジローバー」「レンジローバー スポーツ」「ジャガー」のEVモデルを生産、ウルヴァーハンプトンのエンジン・マニュファクチャリング・センターはエレクトリック・ドライブユニット(EDU)を製造し、そして、キャッスルブロムウィッチはEV用ボディパネルの製造工場に改装する。
さらに、JLRはEDUを社内で開発するため、英国コベントリーのホイットリーに2億5,000万ポンドを投資して新しい「Future Energy Lab」を開設した。ニトラで生産するEVモデルの詳細は、後日発表予定。
◆問い合わせ先
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568(9:00-18:00、土日祝日を除く)
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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