京都の伝統技術とサウンド・アートがコラボレーションし、音のインテリア「Synclee(シンクリー)」が誕生した。
受注生産による一般販売の開始に伴い、特別な展示会・受注会を行う。京都は11月16日(木)〜19日(日)に「kumagusuku」、東京は11月23日(木)〜26日(日)に「SHUTL」で開催する。
環境に溶け込む音のインテリア「Synclee」
「Synclee」とは、環境に溶け込む音のインテリア、伝統を受け継ぐプロダクトとして、サウンドインスタレーション作品「CYCLEE」から生まれた、京都の伝統技術とサウンド・アートが融合する新しい音のプロダクトだ。
ランダムに響く美しい音色は、周囲の環境に溶け込み、空間に気づきを与えてくれる。また、なにげない日常の時間と空間を調和し、心地よいゆらぎを生み出す音のインテリアだ。
3社が共同開発
サウンドインスタレーション作品「CYCLEE」は、メディアラボ「Laatry(ラットリー)」を運営するサウンドアーティストの江島和臣氏・武田真彦氏と、京仏具のおりんを製作する「南條工房」が手掛けるブランド「LinNe」が共同制作した。
同作品は国内外から大きな反響があり、リラクゼーションや日常生活に取り入れたいという多くの声に応えるために、「Synclee」の開発が始まったという。
開発にあたり、京指物の技術を有するアトリエ「Bench Work Tatenui」が、本体の設計と製作を担当。空間の心地よさを演出することに焦点を当てて木製家具を製作する同アトリエの姿勢と、同製品のコンセプトが呼応し、あらゆる空間に馴染むプロダクトに仕上がった。
空間との調和
同製品は、木の温もりが感じられるボディの素材に檜を使用した。木材の特徴を生かすよう、京指物の加工技術を使い、緻密な精度で組み合わせ、最後は人の目と手で繊細で雅なたたずまいへと仕上げている。
木が持つ表情の豊かさは環境を選ばず、様々なシチュエーションに調和し、心地よい空間を演出してくれる。
簡単な操作
同製品は、アナログの機材に触れるような感覚で、簡単にターンテーブルを操作でき、トグルスイッチで回転数を3段階に切り替え可能だ。
ツマミを回すと、バックライトの明るさを調整することもできる。
また、ターンテーブルの上に乗せるおりんは、マグネットにより簡単に取り付け・取り外しと、配置を変えることができるので、その時の気分に合わせて、好きな音色や音の数、音のなるタイミングをアレンジして楽しめる。