アメリカでは、政府による民衆のマインドコントロールが、以前から度々噂されている。これまではプロパガンダやメディアの検閲がその主なやり口であったが、しかし最近では高度なテクノロジーを用いて遠隔的に、かつ気づかれないうちにマインドコントロールする技術が使われているという。オルタナティブメディア「Disclose.tv」がその一端を報じている。

■リリー波によるマインドコントロール
近年のマインドコントロールに使われている手法の一つは、アメリカの高名な科学者ジョン・C・リリー氏(1915~2001)が開発した「リリー波(Lilly wave)」であるという。リリー波の正体は脳のニューロンを共鳴させる電気パルスであり、被験者の脳波パターンを制御する能力があるという。かつては、側頭葉てんかんの治療への応用が研究されていたこともある。記事によれば、このリリー波を応用すれば電磁波や音波によって脳に遠隔的な刺激を与え、制御できるのだという。

ジョン・C・リリーは米・カリフォルニア工科大学で神経生理学を学び、ペンシルベニア大学で医学博士号を取得した高名な脳科学者である。生涯を通して脳と意識をテーマに研究を続け、イルカとのコミュニケーションや感覚遮断による意識変性の研究はとりわけ有名である。アイソレーションタンク(あらゆる感覚を遮断し、リラクゼーションを得るための装置)の考案者としても知られる。当初は軍や大学で研究に従事していたが、自身の研究が洗脳手段などに応用されることを厭うようになり、裕福な銀行家であった実家の豊富な財力を活かして独自の研究を行うようになった。
さて、このリリー波は40Hzの周波数による電気パルスで、脳内に存在する水の分子を介して人間の脳のニューロンと共鳴するという特色を持っている。脳内に電極を埋め込むことなく、外からの刺激でニューロンを操作できるのだ。記事によれば、リリー波を応用することで、電磁波や音波のような目に見えない遠隔的な手段で脳に刺激を与えて脳波を制御できる、つまり本人に全く気づかれないまま思考や感情を操作することが可能だというのだ。

そして、リリー氏の友人でもある科学者パトリック・フラナガン氏が、アメリカ政府はこの発明に早くから目をつけており、国民向けの洗脳兵器としての応用研究を進めていたと主張している。