マンションの修繕やリノベーションを行う株式会社カシワバラ・コーポレーションは、2023年9月、東京本社を品川シーズンテラス18階に移転。
リモートワークを継続しつつも、出社したくなるようにしたという新オフィスは、「KASHIWABARA CITY」と命名されています。
ただ、その中の1つ、公開された会議室がSF映画に出てくるセットみたい……!
何故こんな会議室に?
会議室は2つ。壁、床、天井と黒ずくめのなかでテーブルだけ白く光っている会議室と、全てが白一色の会議室があります。
まるでSF映画に出てくる会議室のようですが、なぜこうなっているのかというと、対話を重視するために無駄を極限まで削ぎ落とすためなんだそうです。
黒の会議室では、顔のみが照らし出され、相手の顔を見て話すことに集中できるように仕上げたとのこと。昨今デジタルツールが主流となりつつありますが、PCなどは使用せず、相手との関係性構築を意識したコミュニケーションが図れます。
部屋全体を色味のない白に塗装した会議室は、あえて音が反響する居心地の悪い空間をデザイン。社内会議において、必要のない会話を省き、会議時間を短縮させる狙いがあります。
多様な人々が集うオフィスで想像力を働かせる
KASHIWABARA CITY全体では、多様な人々が集い、新しいものを生み出す空間を目指していることから、街のデザインを採用しました。
広場のようなワークラウンジや街並みのなかにあるような個室などが設けられ、オフィス全体が働く人のアイデアを創出するための空間となっています。
内観はデザインやアートにもこだわりがあるそうです。エントランスには、造形アーティストのGELCHOP(ゲルチョップ)が特別に制作した心臓のオブジェが設置されています。これは、社会を循環させるエネルギーをイメージしているとのこと。
ほかにもニューヨークを拠点とするアーティスト、Craig Costello(クレイグ・コステロ)による絵画、ネオンアーティストWAKUによるネオンアートなど、さまざまなアート作品を目にすることができます。
遊び心をオフィス空間に
天井には、一面にLEDビジョンが配置されています。オフィス空間だからこそ得られる情報を表示させるためのもので、オフィス内の交流を活性化するためにつくられたそうです。
オフィス内には、無人のコンビニエンスストア「KONVENi」が。店内には、カプセルトイ自販機(ガチャガチャ)やクレーンゲームも設置されています。
カシワバラ・コーポレーションが、労働災害防止に務めた「安全功労賞」の受賞者をオリジナルキャラクターに仕立てたアクリルキーホルダーが当たるゲームもあります。
こんなオフィスなら、リモートワークの日でも出社したくなるかも……!?