株式会社サイバーエージェントは、2023年11月から同社の全社員を対象としたAI人材育成研修「生成AI徹底理解リスキリング」を開始します。研修では、対象を全社員・エンジニア・機械学習エンジニアの3つの階層に分け、育成施策に取り組む予定です。

生成AI活用に注力するサイバーエージェント

同社は生成AIに関する研究開発に取り組んでいます。2023年4月には、広告オペレーションにおける作業時間短縮を目的とした「ChatGPTオペレーション変革室」、アニメーション業界やゲーム業界における生成AI研究の開発組織「アニメーションAI Lab」「ゲームAI Lab」を開設しています。

また、「AIオペレーション室」を2023年10月に新設し、生成AIを活用した業務効率化などを行っています。現在、手順の流れが決まっている業務(オペレーション業務)について、AIを活用することで2026年までに6割削減することを目指しているそうです。

全社員向けはオリジナル試験の合格が必須に

全社員が対象となる「生成AI徹底理解リスキリング for Everyone」では、パソコンやタブレット、スマートフォンを使い、eラーニング形式で生成AIの基礎知識などについて学びます。

受講後はオリジナル試験の合格を必須とすることで、社員が知識を定着させやすい環境を整えています。全社員が生成AIによる業務効率化や新規事業の着想を得られる状態を目指しているそうです。

エンジニア向けは、より専門的に

その段階の上には、エンジニアを対象とした「生成AI徹底理解リスキリング for Developers」と「生成AI徹底理解リスキリング for ML Engineers」の2つのプログラムを用意。

「生成AI徹底理解リスキリング for Developers」は2023年12月から開始し、同社が提供する全てのプロダクトにおいて、LLM(大規模言語モデル)の活用・組み込みなどができる状態になることを目指します。

2024年から始まる「生成AI徹底理解リスキリング for ML Engineers」では、それぞれの事業やプロダクト特有の課題に対して、LLMのモデル構築やチューニングで解決できる人材を育成すべく、オリジナルプログラムを提供するそうです。