竿と釣り方について

今の時期は宙釣りがメイン。底釣りでも釣れるようになるには、もう少しの冷え込みが必要だ。竿は15~21尺。

つり下げ式釣り台を持っている人はおそらくここの常連だろうから、多くを語る必要はないだろう。むしろ記者よりも詳しいはずなので、ここでは省略させてもらう。

念のためつり下げ式の利点を挙げると水面からの距離が縮まることと、同じ尺数の竿とタナであれば、ノーマル釣り台と比べてウキを沖に立たせられるの2点だろう。つまりつり下げ式の利点=ノーマル釣り台での弱点ともなるわけだ。

ボサがあろうと何だろうとコンクリート護岸がある所(傾いていないことが条件)ならつり下げ式の人は入釣ができる。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【茨城・中沼】つり下げ式釣り台(提供:週刊へらニュース編集部)

しかしノーマル釣り台だとどうしても整地してある所に入りたい。よって先にノーマル釣り台で入釣して仮に16尺竿を振っていたとしても、隣に空きがありつり下げ式の人が入って16尺竿を振られたら、ウキは自分よりも沖に立つ。

これが何を意味するかは賢明な読者なら想像が付くだろう。くれぐれもトラブルのないように広い心で対応願いたい。

エサについて

釣り方は両ダンゴの宙釣りがメインだが、すでにグルテンセットでも面白い時期に差しかかっている。さらに食いが渋ればウドンセットも必要かもしれない。

いずれの釣りにしてもハリスは長めが基本。短ハリスで釣りきれるほど、ここの魚は甘くない。逆に短ハリスで通用するような時合いであれば、相当数が出るはずだ。

とにかくエサをゆっくり落下させてアピール力を強めることが肝要で、それにはハリスだけでなくウキの浮力やオモリの分散(多点付け)、ハリの重さなど複数要素をうまく組み合わせて対応したい。記者は実釣時、この点をおろそかにしたためひどい釣果で終わってしまったことを付け加えておきたい。

常連さんのタックルセッティング

最後に実釣時、記者の隣付近でコンスタントに良型を絞っていた常連の両ダンゴタックルを紹介しておこう。

竿18尺、ハリスは長めで段差も広め、ハリは上下バラサ7号、ウキは細パイプトップでタナは1本半~2本。ブレンドはカクシン400㏄+パウダーベイトヘラ200㏄+バラケマッハ200㏄+水200㏄の作りっぱなしで練らない。