シンプルライフのもう1つは「人付き合いの断捨離」もアリだと思うのです。「俺はなぜ、この人、このグループと飯を食い、酒を飲むのだろう?」という疑問は学生の時から持っており、誘われてもその人たちと会う意味を考え、無意味な付き合いは全部お断りしてきています。するとエッセンスの人だけが残る中で新たな人がどんどん紹介されたり、お会いしたりする機会が出来ます。そこに私は悦びを感じるのです。不思議なことに新しい世界がどんどん生まれるのです。

こだわるものと手抜きするもののメリハリも必要でしょう。私は食べる物は貧弱かもしれません。食うのが面倒くさいのです。それよりも書を手にしたいし、運動もしたいのです。買い物はめったに行かず、書物以外はミニマリストを貫きます。10年前にタダでもらったタブレットで雑誌を読み、これまた10年になるノートパソコンは今日も快適、サクサク動きます。

たぶん私は変わり者なのでしょう。いや、昭和の流れのままカナダにきて止まったのかもしれません。カナダで31年、それでも決してローカル化せず、強く日本人を自負し、日本のパスポートを維持する自分の存在はある意味、孤高であり、メンタルではより強くなったと思います。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年11月5日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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