企業の人事マネジメントを行う株式会社壺中天が、20代以上のビジネスパーソン528人を対象に、読書習慣に関する実態調査を実施しました。ビジネスパーソンの読書習慣や役割・部門別の傾向を公開しています。
この調査にもとづいて、社会人の読書についてみていきましょう。
4割が「本を読まない」と回答
「月にどれくらい本を読みますか?」という質問に対して、42.4%が「読まない」と回答しました。そして「1冊」が21.2%、「3〜5冊」が15.3%、「2冊」が12.1%と続きます。このことから月に3冊以上読む人は、およそ4人に1人であることがわかります。
役職別に月の読書量をみていくと、月に1冊以上読む人は、管理職が79.0%と最多。経営者が66.6%、メンバーが52.6%となりました。
月に3冊以上読む人は、管理職が43%、経営者が38.3%、メンバーが18.1%です。総じて月の読書量が多いのは、管理職であることがわかりました。
経営者、管理者は隙間時間を活用している
忙しいビジネスパーソンたちは、読書時間をどのように捻出しているのでしょうか。読書のタイミングについて尋ねたところ、回答が多い順に「就寝前」(46.7%)、「休日」(35.5%)と並びます。
その後「通勤など移動時間」(31.6%)、「仕事の休憩時間」(31.2%)と続き、隙間時間を読書にあてていることも示唆されます。
ビジネスパーソンの読書に関する課題とは?
読書における課題については、39.5%が「読書のための時間の確保が難しい」と感じており、「読んだ内容が記憶に残らない」(24.3%)、「読んだ内容が活用できていない」(22.4%)だといいます。
読んだ内容を記憶に残すには?
記憶の定着のために行っていることについて尋ねた結果、最も多くの人が「何度も繰り返し読む」(25.7%)ことを実施し、続いて「読書中に印をつけながら読む」(20.4%)、「読書中にメモをとりながら読む」(19.7%)といった読書中のアプローチが多くみられます。
せっかく時間をかけて読んだ本の内容を、忘れないためにどんな努力をしているのでしょうか。
記憶の定着のために行っていることについて尋ねた結果、最も多くの人が「何度も繰り返し読む」(25.7%)ことを実施し、続いて「読書中に印をつけながら読む」(20.4%)、「読書中にメモをとりながら読む」(19.7%)といった読書中のアプローチが多くみられました。