元アルビレックス新潟所属選手のMF本間至恩は、ベルギー1部クラブ・ブルッヘでの出場機会に恵まれず、セカンドチームであるクラブNXTの主力選手として活躍。トップチームで活躍できない現状を同選手の代理人が憂慮していると、現地メディアが報じている。
本間は昨年7月に新潟からクラブNXTへ完全移籍。2022/23シーズンのベルギー2部リーグ戦で4ゴール4アシストと結果を残すと、5月28日に行われたベルギー1部プレーオフのKRCヘンク戦でトップチームデビュー。6月4日のユニオンSG戦で1ゴール1アシストと逆転勝利の立役者になると、今季開幕前にトップチームのトレーニングに帯同。プレシーズンマッチで好パフォーマンスを発揮したことにより、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は「トップチームのロニー・デイラ監督を含む誰もが、本間のことを気に入っている。彼の努力にとても満足している」と伝えていた。
しかし今季開幕後はチーム内での立場が一変。トップチームではここまでUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)2試合で途中出場したのみ。ベルギー1部リーグ戦で全試合メンバー外である一方、クラブNXTの主力選手として2部リーグで結果を残している。
『Het Nieuwsblad』は本間がトップチームで出場機会に恵まれない要因を分析。「本間は身長164cmと、ベルギー1部リーグで最も小さい。それにクラブ・ブルッヘの攻撃陣ではFWタジョン・ブキャナン、FWアントニオ・ヌサ、FWアンドレアス・スコフ・オルセンなど、タレントが豊富だ」と指摘している。
また同紙によると、本間の代理人や関係者は「本間はとても落胆している。もっとトップチームでプレーしたいと思っている。彼の目標はトップチームでレギュラーを掴み、国際舞台でも活躍することだ」と、現状に対する不満を漏らしているという。
なおベルギー紙『Le Soir』は「デイラ監督は、本間という究極のジョーカーを無視している」として「彼は無名の選手でこのクラブでのキャリアを終える可能性がある。一発屋として、クラブの歴史に名を残すかもしれない」と退団の可能性に触れている。