浦和レッズは今月4日に行われたYBCルヴァンカップ決勝のアビスパ福岡戦で1-2と敗北。日本代表MF伊藤敦樹がペナルティエリアで倒されたシーンにおけるノーファウル判定が物議を醸す中、浦和やFW上田綺世擁するオランダ1部フェイエノールトのスカウトによる皮肉交じりのSNS投稿が話題を呼んでいる。
伊藤は0-2と浦和ビハインドで迎えた60分、味方のパスに反応して敵陣ペナルティエリアに走り込んだ際、右側からDF前嶋洋太から激しく衝突される。このコンタクトにより、ピンチを防ごうと手前でスライディングしていたMF井手口陽介を伊藤が踏みつける格好に。伊藤は井手口を踏んだ直後にペナルティエリアで倒れると、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入したものの、主審はノーファウルとして試合を再開している。
疑問の残る判定であるだけに、当該シーンの動画は瞬く間にX(旧ツイッター)上で拡散。「なぜPKではないのか?」「VARの意味がない」といった声が沸き起こったほか、主審を批判するSNSユーザーも見られる。
そんな中、フェイエノールトと戦略的パートナーシップ提携先の浦和でスカウトを務めるベルナルド氏も、伊藤が倒されたシーンに反応。動画を引用した上で「これだけ明確なPKを私は見たことがない」と綴り、ノーファウル判定に皮肉を込めている。
Jリーグは今年5月には「審判交流プログラム」の一環として、イングランドから審判員を招へいしたほか、9月にはサッカー日本代表「森保ジャパン」の欧州遠征に扇谷健司JFA審判委員長が帯同。審判員のレベル向上を目的に、様々な取り組みを実施している。
それでもJリーグ公式戦で誤審が相次いでいる現状に、ファン・サポーターからは厳しい声が。国立競技場で行われた国内最高峰の一戦では、海外クラブに対してJリーグ審判員のレベルの低さを晒す格好となっている。